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倦怠に縁取られた
無垢な黒い瞳
その瞳は
高い空を見上げることが無い
足元に絡んで踊る枯葉を
鼻先で弄びながら
右足と左足を交互に休ませ
歩き出す合図をただ待つ
広 ....
{引用=そこに立っていてはいけない
だってね
そこは通路なんだから}
満月の夜
ぽっかりあいた空の穴へと
長い階段を登る
有象無象の影
水面に映る月は
堕落した ....
一
野に生まれし日輪の気まぐれ
泥を友とし志一つを磨く
嗤う者有り
足元に揃えた草履
その暖かさ
主に届く哉
二
茫洋たる霧の中
時を知り騎馬は走る
....