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確かに 彼の家系は
イギリスでは卑しかったものの
今やアメリカにおいては、彼は大富豪
夢を追いかけ、ついに想いを実現させた
愛用のジェットで空をゆく
まぶしい空に白い軌跡を残して
....
世界同時革命の僅か数秒前――
雪の溶けた路面に滲んだ血の色を見下ろす
LED信号機と、旧いアナログの時計台、
やがて爆撃されるであろう
銀行、教会、幾多の官公庁
崇高な思想に値しない愚者 ....
○
。
。 ゜ 〇
ぶくぶくと発酵し、
白く泡立った発話の音が
プチン、パチンと弾ける刹那
手織の薔薇に包まれた沈黙の森へ
貴重な琥珀金を含んだ飛沫を散らす、
ランゲル ....
ないよ、
とくにない
まったくない
と、いう事もないが
餓えもせず、
とりあえずは寝床もあって
飯が喰えたら 好しとしなけりゃ
テレビも見れるし、
女がいて
子どもが育って
ま ....
僕の名前はリナ・ローウェン、
かの大詩人が即興で名づけた
ニックネーム。 )))
彼は人並みに僕を抱いて
「もう愛してなどいない
と、言った
そしてパリで ....
遠く隔離された蜜月さえ、
幼けな想いは生きつづけて
門番の見送るリムジン
用意された約束の時を
幾度も見つめなおす
腕のブレゲ
(いつの日か
....
ナベダ。と、いえば白菜
椎茸と人参、牡蠣も好いし
牡丹肉も好い、
豚でも鶏でも好いけど
鴨が好い。素晴らしく鴨は美味い
しかし皮ハゲも好い
肝をすり潰したやつとポン酢でいただく
そし ....
朝夕、ゲロゲロ唱える祈りの声が隣近所から
いや、TVをつけてもあちこちの局で
流される多種多様なゲロゲロ。
誰ひとり信じてなどいないが
とりあえず、まあ平和のために
皆は仕方なくゲロゲロと唱 ....
曙色の大気に染む甘美なる夢の輪郭
そよぐ小風に香るバニラの匂いとともに
家々のケーキを焼くオーブンから立ちのぼる煙
見渡せば、丘の向こうの不可思議な光・・・・
淡いピンクに赤を混ぜた規則正しい ....
「そうじゃなく、忙しくて
「つい・・・・
無視するつもりは終(つい)ぞなく
なんとなく、踏んでしまった過ちの日を重ね
やがて君たちが冷たくなって 眠る街に
雪は降り積り ....
ここから最終行までを いっきに
ロープで吊るし、
よし ブランコだ
サーカスのはじまり
はじまり〜
のまえに
「お腹空いてないかい?
....
白い花弁に滲んだ色は、
褪めた肌の哀しみにも似て
わずかな岩の裂け目へと根をつけた
くらしの危うさを今も孕みながら
押殺した声の倹しい日々さえ底なしに
やがて崩れ落ちる恋に焦がれて
夢 ....
さらさらと、枯れ落ちた葉が
校庭を這う風に追われ
やがて空へと逃げてゆく放課後
音楽室のピアノはショパンを奏で
窓からのかよわい陽射しと
僕を汚す、黒板のひどい落書き
鞄を逆さにす ....
たとえ
罪に赤く塗れても、
許しはいつも傍にいてくれる
酷くさむい朝、
遅れて目覚めた僕に
「おはよう。
という、君の柔らかな笑み
テーブルの上のベーコンエッグ
淹れたての ....
ブリキのこうせんじゅうを片手に
いっしょうけんめい
ゆめなき夢をむそうするが
キャバクラのお姉ちゃんとえっちして
わすれちゃった、ゆめのなかの夢
しんぴなる
じゃあくなにおいが
鼻を ....
午ちかくにもなって
太陽が燻されるように見え隠れする、
いたるところに立ちのぼる煙の墓標/廃墟となった街に
なきさけぶ声、
地上を這い回るかのような
低く呻く「うううう・・・・という ....
一
さあ、食べるんだ )))
黒いベルベットの目隠しが
君の自由を、覆い
与える匙の 潰しイチゴ。
――甘いだろ?
海のように ただ果てしなく拡がる、
波打つ絹の ....
咽喉を刺激する大気、
サビて崩れる鋼鉄の、
強靭な幻が都市を支え
静かに腐食してゆく世界、
やがて酸性雨を降らせる雲が西の空にたなびいている
....
潮の、))) ほとんど動かぬ 海の近く
馬鹿野郎どもの穢れた営みの
澱んだネイティブ・ジャパンの痴呆都市に巣食う
親父は かつて高校教師だったが、
少女売春で巨財を築き
いまでは某組織の親玉 ....
ありきたりな言葉 が 加熱された反応炉で
鮮やかなシグナルレッドから突然、ス、ス、ス、
ス、スペクトラムブルー となって煌く。
その瞬間の美
....
花の匂いは、十一月の始まりに 「菊。
拡散した夜の悶えにも似て
許されぬ 禁断の愛を、むりやり奪うキッス
そして男たちの作る、百足の行列
いや蝸牛への接吻と舌づかい
ぐるぐる輪を描く、ラ ....
空とぶセスナの 繰り返される女の声が
街中、凶暴にふりそそぐさなか、彼はいつものように
駅前のロータリーでキャベツを抱いて
坐る。 踵をつぶした革のスニーカーを穿き、
深緑のトレーニングウエ ....
天使(えんじぇる)、」
計画ではロゴスの成就のために
すべての密林を焼き払い、
あまねく地表を、暗黒色の瀝青で覆うつもりだ
( 今世紀、中頃までにネ。
「我々は森や大地によって生かされてい ....
湖面に幽かな波紋をのこして沈む
かたちなき夜の杖が
ことばもなく
彷徨う声の虚しさに散らばる
沈黙の
ただ拡がるばかりの濡羽色の森は、
音もなくざわめき
漂う、 ....
ゼブラゾーンをゆきかう雑踏の
感情のない動き、信号は確かに「緑。
だからと言って 何かが正しくない筈もなく
ビルの屋上からスコープを覗く狙撃手だって
彼らと同じく 無感情だったにちがいない
....
他のだれかに抱かれ
絹の光沢につつまれて蠢く
薔薇色に火照る肌に
美しく焼かれる、愛の痛み
「僕が別の彼女とキスしても怒らないだろ?
可哀想なあいつを慰めておやりよ、 ....
遠く、波の音が消えたあとの闇にまぎれて
ただ疲れて坐る君はまだ 何処か子供で
覚えたての歌を ぎこちなく口ずさんでは、
助手席で夢見るように話す「ポリアモリーの街
つまりファッションや音楽、イ ....
あれは大阪長居の安アパートに転がり込んできた僕みたいに
公園の木の上で啼いているのを 当時、純朴だった妻がみつけ
憐憫の情が働いたのかどうか
拾ってきた、傷だらけの尻尾のちぎれた子猫だった
....
日曜日、妻は眼鏡をはずした顔で
ハムエッグとデニッシュブレッドの朝食をとりながら
やつらに全体を見せてはならないの」と言い、
世界は分裂させて統治するのがふさわしいのよ
思想も宗教もそ ....
破れ、はためく帆と罪の波間にとぶ 潮しぶき
低い空の大理石にも似た模様が 狂い、ちぎれ
セイレーンの叫びに群がるのは、
姿なき乳濁色の「ざわめき。
水の泡立ちに「美しく覗く 翠の岩礁
神 ....
恋月 ぴのさんのatsuchan69さんおすすめリスト
(164)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
なんちゃって
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atsuchan69
自由詩
12*
07-1-22
ノーブス・オルド・セクロルム
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atsuchan69
自由詩
9*
07-1-17
スヴァスティカ_☆
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atsuchan69
自由詩
8*
07-1-9
何かひとこと
-
atsuchan69
自由詩
9*
06-12-30
新世界
-
atsuchan69
自由詩
7*
06-12-27
エメラルドグリーンの吐息
-
atsuchan69
自由詩
4*
06-12-24
ナベダ
-
atsuchan69
自由詩
8*
06-12-19
ゲロゲロ
-
atsuchan69
自由詩
8*
06-12-19
忘れられた世界
-
atsuchan69
自由詩
9*
06-12-14
累積されたカン違い
-
atsuchan69
自由詩
8*
06-12-8
サーカス
-
atsuchan69
自由詩
7*
06-12-5
奈落に咲く_★
-
atsuchan69
自由詩
20*
06-11-30
四次元のリコ
-
atsuchan69
自由詩
14*
06-11-26
冬空に手を高くあげて
-
atsuchan69
自由詩
10*
06-11-22
漆黒のゆめ
-
atsuchan69
自由詩
7*
06-11-20
獣の眠るかたわらで
-
atsuchan69
自由詩
9*
06-11-17
潰しイチゴの練乳和え
-
atsuchan69
自由詩
9+*
06-11-13
産業道路のコンバーチブル_★
-
atsuchan69
自由詩
9*
06-11-11
洗面器と親父
-
atsuchan69
自由詩
9+*
06-11-9
特に書きたいわけでもなく
-
atsuchan69
自由詩
7*
06-11-7
超絶即興詩
-
atsuchan69
自由詩
7*
06-11-3
キャベツ君_★
-
atsuchan69
自由詩
9*
06-10-31
疲れちゃった_」
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atsuchan69
自由詩
7*
06-10-30
水底の杖
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atsuchan69
自由詩
7*
06-10-25
風
-
atsuchan69
自由詩
7*
06-10-22
ポリアモリー
-
atsuchan69
自由詩
6*
06-10-20
君が消えたあとの闇
-
atsuchan69
自由詩
5*
06-10-20
ポヨンの大往生
-
atsuchan69
自由詩
13*
06-10-16
芝居の合間
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atsuchan69
自由詩
5*
06-10-13
海の藻屑
-
atsuchan69
自由詩
6*
06-10-11
1
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3
4
5
6
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