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何事も神の如くの一言の「残念ですね」君立ち去りぬ
見せ掛けの愛の言葉を吐き出して煙草の煙が凍りつく夜
胎内の命いとおし幸せな君らの目方は51?
手に余るサイズとなった乳房に戸惑いながら自慢する君
母となるその日にそなえ髪を切る君はしっかりたらちねの母
息絶えてセキセイインコは止まり木を滑り落ちたりかそけき音で
遊ぶことお喋りすること謡うこと好きなだけせよ次のいのちで
空の籠を片付けている 傍らに軽ろき羽毛が風に吹かるる
古里の小高き丘の菩提寺に
雪をかむりて立ちあらむ
{ルビ墓石=いし}に刻まれし名のありて
生きた証の名のありて
香華の絶ゆるなかれとぞ
過ぎし時をぞ思いたり
....
饒舌な彼女の隣りで頬に手を当てて頷く 君に恋した
ティーカップの淵をクルクル撫でている細き指先 俺は恋した
「ぽっちゃりとした唇がきらいなの」尖らす唇 君に恋した
「ばかみたい」そっ ....
狙撃位置確保完了身じろぎもせずに潜めりTフォーメーション(待ち伏せの隊形)
「ファイヤー」と静かに囁く この指があまたの命を奪う指先
「エィメン」と{ルビ死体袋=グリーンバッグ}に投げかけ ....
飛び出した十一名に爆風を叩きつけつつジャイロ飛び立つ
「ベトナムの借りは返す」と白き歯をむき出す片目の黒きサージャン
初めての実戦を終え嘔吐する殺人者 殺人者我の代償
我もまた死して ....
人生を白か黒かで割り切つた十九の肩に散る花はなし
旅立ちに泣く人もなく大空を舞う飛行機を見つめおりたり
太陽に向かひて飛行する期待 半周を経てコスタリカに立つ
冗談のやうに支給のグロ ....
樹木鳴らし吹き抜けてゆく狂風に深夜目覚めるいまさらの孤独
海鳴りのとどろ聴へり魂を貫く声に窓開け放つ
畏みて畏みてなお願わくば我が生涯に苦難与へよ
ひとひとり生れ出でたる悲しみの叫び ....
恋月 ぴのさんの比呂正紀さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
小さな泉の純粋一途を朗らかに哄笑う
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比呂正紀
短歌
2
06-1-20
愛のカタチ
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比呂正紀
短歌
2*
06-1-19
祝福
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比呂正紀
短歌
5*
06-1-11
ことりとおちた
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比呂正紀
短歌
7*
06-1-10
長詠
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比呂正紀
短歌
3*
06-1-6
恋の瞬間
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比呂正紀
短歌
8*
05-12-30
傭兵時代_Ⅲ
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比呂正紀
短歌
3*
05-12-26
傭兵時代_Ⅱ
-
比呂正紀
短歌
3*
05-12-24
傭兵時代_Ⅰ
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比呂正紀
短歌
4*
05-12-23
悼みて詠う
-
比呂正紀
短歌
3*
05-12-22
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