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そのころ
灰色の頭部をした
理知的な蛸のやうなものが地上を統べ
うつくしい名画さながらに平原を
ナナめに逃げ惑うひとびとを捕らえては
おちこちのしかかっている
(すぐれて理性的な蛸の あ ....
︱{ルビ淡々=あわあわ}と、それはとおく
ほうほう
紅いろ帯びた西域は灼け
あれは記憶に薄れゆく
旺盛なる高温期の名残りか
あるいはまた
時の{ルビ ....
青空の下に
大きな穴が並んでいる
列車が来て停まる
線路の端に
白い雲が湧いていておそろしい
時間になると汽笛がひびき
車両に載せられた人と財布を
地番外にできた
あたらしい穴まで ....
恋月 ぴのさんの「ま」の字さんおすすめリスト
(3)
タイトル
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Point
日付
雲
-
「ま」の ...
自由詩
2
10-8-8
遠山
-
「ま」の ...
自由詩
6
10-7-19
低地
-
「ま」の ...
自由詩
10*
07-4-28
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