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農家の母屋を改造した学生下宿が
家賃一万円の住処だった
わたしは床の間のある客間の六畳
一二畳の居間には親友が
離れの六畳には先輩が
隣の六畳と四畳半には後輩が
それぞれ巣くっていた
....
あんまり静かに
雨が降るものだから
傘を忘れて濡れている私は
霧吹きをくらった鈴虫だ
りーんりん、とも鳴かない
記憶と想い出は
にていて、ときおり
くべつがつかなくなる
枝に懸かる
満月
いま、そこにあるのに
想い出のようで
あの 夜のように
そう凍るように美しい
ひゅうと、あしもと ....
かざぐるま
自分では回れない
竹とんぼ
自分では翔べない
( 風を起こし風にまわる )
風鈴
自分では歌えない
三日月
自分では輝けない
夏の終わりを待ちこがれ
飛 ....
適当に掘られているようなトレンチ
きちんと測量されて
合理的な設定なのだと
発掘で変な日焼けあとのついた
汚いヘルメットの学芸員
掘り出された破片は
プラスティックのコンテナで研究所に ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ
砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
ノクターンさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(6)
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日付
二台の洗濯機における青春の一考察
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たりぽん ...
自由詩
37+*
06-2-23
すずむし
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たりぽん ...
自由詩
5*
05-9-15
さくらの想い
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たりぽん ...
自由詩
6*
05-8-15
夏の喪失
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たりぽん ...
自由詩
3
05-8-5
桜・平城宮跡
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たりぽん ...
自由詩
5*
05-7-21
あのポスト
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たりぽん ...
自由詩
20*
04-10-10
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