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銀色のケトルが鳴く
耐え切れずに
もう
私はおしまいだよ と
あらん限りの
声をあげて
鳴く
鳴き狂う
誰か止めて止めて止めて
さもないと
さもないと?
ひざを抱 ....
お前みたいな女と友達になれるか
会いたくもねえ
声も聞きたくねえ
会ったことも無しにしてえ
お前を声ごと忘れてえ
俺の記憶にお前の存在があるだけで気分が悪い
お前を記憶から消したい ....
よこがお
見つめてる
暮れてゆく西の空
降りしきる窓の外
白熱電灯 照らし出す いつか
よこがお
聴いてる
並木揺らす風
遠ざかる終電
カース ....
「30分後に球場横に集合だね」
もう夏休みの終わりも近い。
4人が集まったのは24時の少しまえ。
バイト帰りも、レポート中作成中も、家でパジャマも、
メール一つですぐ集まっちゃう。
明日 ....
あなたの詩が好き
と、あなたが言うと
あなたに好かれる詩を書かなきゃ
と、思ってしまうんだ
そうして
僕は
だんだん
詩が書けなくなっていきます
だんだん
でも
あ ....
果ての見えない白の上に
君に用意された四角い枠があったとして
君はそれを少しはみ出すくらいに自画像を描くとする
君はそのうち
枠の中に絵を収めなきゃいけない気がして
はみ出した部分を消そ ....
遠くの丘の教会の厳かな鐘の音が届く
私は
{ルビ如雨露=じょうろ}を止めて
目を閉じた
愛の門出のサインであろうか
永き眠りのサインであろうか
私がこの手に
掴め ....
俺は飲んだくれて泣くことはできても
死ぬことはできなかった
もしかしたら
もう1度
お前にあえるかもしれないと
思っていたからだろうぜ
生まれ変わっても
....
恋人は、詩を書く人と走る人
ふたりはお互いを知らない
わたしは詩を書く人と暮らしている
わたしは詩を書く人のために食事をつくる
詩を書く人はとてもきれいに日々を食べているので
....
月明かり程度の部屋で、
青白く浮かぶ お前の身体に隣接する。
しっとりした乳房に 導かれた手を添えると、
温かな弾力の内側から とくとく と、遠い波が返る。
数少ない安堵が、ここにはあって ....
頭でわかるだけでなく
心でわかるだけでなく
経験を積み
迷ったり
覚悟を決めたり
骨身にしみたり
飽きたらず
性懲りもなく・・・
何かを求めたり
何かを一つ選ぶというのは
....
君に出会って
感情は高ぶる為にあるのだと知った
君と話して
初めて
人間の声を聞いた
君と見つめ合って
今まで僕は
何も見えなかったのだと知った
君に触れて
僕は一瞬
....
追いかけても届かない
ゆらゆらと
メールも来ない
私が
恋、と呼ぶものは
逃げ水の距離
いつだって
あなたにわたしのことなんか
わかるわけなんかないでしょ
死んじゃえ
死んじゃえ
死んじゃえ
後悔先に立たず
4つ打ちのビートに乗せて
今夜お送りする
ハウス
ハウス
ハウス
あの ....
青い花は青という色が嫌い
光の中の、青と言う光だけ
あっちへ行けと跳ねかえし
私達の目には青に染まった
青い花が映るのです。
私は私が嫌いだと主張しています。
あなたはわたしの何もかもを知らないし
わたしはあなたの何もかもを知らない
それでいいと思う
それでいいと思ったら
夏の柔らかい部分では
雨の方で都合をつけて
わたしとあなたを
水たま ....
背中に組み込まれたプログラムが静かに動き出す
螺子が音を立てて動き出す
体内で何かが変わろうとしている
生まれる前からの記憶が蘇る、今
僕の心はもうすぐ消えてしまう
今までの思い出を振り ....
薄闇がやってきて
あなたを連れてきた
あなたはわたしを連れて
小さな部屋へ行った
小さなランプを灯し
小さなラジオのスイッチを入れると
ピッチの少しずれた音楽が流れて
わたしは
あなた ....
ロウと明日を焚くラミアの重力の1自慰のテイル
睡蓮/gのhairで吊ると 眩むO部屋に鴉を枯らす
アンテナ一輪 パンタグラムのケミカルウィッシュな聖歌
合ペイ唱嬢たちの天呼をトルト 踊るdoll ....
一生に一度だって
冗談じゃない
そんな終わりの無い
甘美な地獄
現代人の僕には
到底 真似 出来ない 奇麗事
みんなして みんなして
七夕 たなばた ....
男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
ぎゅっとしたいんだ
ぎゅっとされたいんだ
だれになんて言われようと
今ここでぎゅっとしたいんだ
今すぐにぎゅっとされたいんだ
セクハラ親父じゃないっ
ぎゅっと何かを引き換えにしない
....
神様が創ったからくり時計
人間を鋼索しこさえた鎖と
プレスされた平たく硬い歯車が動力
地球の形をしたからくり時計
組み込まれた僕らは
自転の度に心臓がきりきり痛む
魂が上げる悲鳴に ....
「ぼくはあなたを愛せない」
思いつきで口走った台詞を、
その指先は、どう受け止めるだろう。
気付いていた。
もうずっと前から、知ってた。
「なぜなくの」
ぼくの目は、色を、 ....
201・前へ
ねぇそれでも。
進まなきゃならないんだ
一歩でも 1cmでも
なんて
甘い事いってないで
駆け足で
足は摩耗して すり減って
息 ....
この恋が
永遠になるよう
絶対零度の
愛をあげる。
灼熱の
身を焦がすような
愛なんか
いらない。
後に残るのは
灰だけから
この一瞬が
永遠になるよう
....
あと何度
逢えるかなって
数えたことが
君は ある?
あと何度
抱きあえるって
考えたことは
君は ある?
あと何度
夜が
ニュースを運ばずに
静かに明けていくだろう ....
あの日から
わたしのからだは
透明なゼリーに
くるまれていて
それはずっと
あなたの温度を保っている
その感触は
やさしくて あたたかで ぷるるん
いつまでも
その中にいては ....
ぐっと 背中 押してやる
俺は お前の 追風
踏み出せない 一歩 カラダ 突き動かす 凛風
そっと 涙 拭いてやる
俺は お前の 追風
....
青白い踊り子たちが
フォークから零れ落ちたコーンに
見とれてる間に
輪郭を失ったこの口を
青林檎のちぎれた指先で
そっと息を止めよう
トロピカルドリンクが売り切れる前に
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