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恋を、喪い
寂しさを得た
何も知らなかった
孤独を感じたことなどなかった
ただの動物だったのだろう
やっと
ひととして生まれつつある、私
誰もが
こんなにもひとりなのだろうか
....
ちょっと前にテレビで
「今年の今のサンマは脂が乗っててとても良い」
と聞いたので、
なんとなくその情報を頭に入れていた
1時過ぎに買い物に行き
いつものように何となく買い物しながら
魚 ....
やたら
「愛、愛、愛」
と、布教活動しているが、
そもそも、それは「恋」だし。
あなたが欲しい
これは恋だし。
私が幸せにする
これはエゴだし。
愛は求めない
愛はただ、 ....
ポチがどこの犬かは分からない
ポチは大型犬だ
シェパードとシベリアンハスキーと
あ、ゴールデンレトリバーも入っているかな
とにかく立派な大型犬だ
ポチは人懐っこい犬で
私を見ると
....
時の海へ漕ぎだして
ふたりで過去を掬おうか
それはとても冥いのに
きんの粒子は煌めいて
さらさらさらと溢れては
懐かしい木霊を連れてくる
刻の海へ繰り出して
あなたと未来を掴もうか
....
真夏のさなか
もう風は
一足先の
秋の空気を
連れて来ている
赤トンボが
悠々と飛び
稲穂は実りに
お辞儀して
浅い夜に
涼やかな虫の
声を聴く
鈴虫の独唱
リイィィ ....
真の孤独が
完全なる感覚と記憶の遮断状態に於いて、
自我だけが
デリートされずに機能するという状況に於いてのみ、
成し得るように
真の自由も
自我の抹消無くして
あり ....
約束の指環に手を伸ばそうとして
「ああ、そうか。もうこの指環をつける必要なないんだ」
と、気がついた。
エターナル・ブルー
の呼び名を持つその指環が大好きだった。
苛々と髪をか ....
昔、地球が372日だったころ
1日は21時間で
首長竜がのどかに樹を食んでいた
そのころ私は三葉虫で
上手に化石になる方法を考えていた
バレリーナはグラン・フェッテで地球を廻す
あ ....
酸っぱいだけのレモンに
灼熱にカーヴを纏いつかせる陽の火と
溶け出したとろりと粘る濃いアカシアの蜂蜜垂らし
舌に滴り落とし
規則正しさや均一 ....
全部夏のせいにして
逃げてしまおうか
と
あのひとが
優しく笑うものだから
わたしは素直に頷いた
遠くへ行きたい
そんな想いが重なって
わたしたちは
手 ....
この
あとに残った感情は
なんなのだろうか
手を差し伸べたい甘さ
引き留めたい恋しさ
助けてあげたい愛しさ
まだ愛していたのだろうか。
私が?
まさかと笑おうと ....
やっと
やっと
夢のたまごが見つかった
やりたいこと
もしかしたら
自分を活かせるかもしれないこと
ずっと傍らに
ヒントは転がっていたのに
決して気がつかなかったこと
まだま ....
人間が
あれほど残酷で
おぞましくなれるのなら
私は鬼で蛇なのが良い
虐め抜く時の
あの生き生きとした声
明らかに虐めることを
楽しんでいる
それが人だと言うのなら
私は望ん ....
ある日
私は
死という扉を開けて
冒険に出かける
もちろん自死ではないだろう
どんなに辛いことがあっても
とても幸せな1日に出会えると分かったから
もう絶望しなくてもいい
お散歩するよ ....
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