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蝉の鳴かない朝でした
胸の端からほどけてゆくひかり
できたばかりの海は睫毛に乗る軽さ
静かに浮かぶ顔に人知れず声を燃やす
髪を結んで横たわる
約束、と呟いて水より生まれし数字を ....
かわいがっていた犬が死んだ夜に
新しい犬を飼おうと思う人がいました
家族、いなくなる為に準備をして
汚れた服を着るほかないのなら
いぶかしそうな視線に
それでも
違います、とは云え ....
しずやかに睫毛を下ろした女の人の
うっとりと水が疾走する線路の方角に
暮れては滲んでしまう稜線がその輪郭を喪ってゆく
眠れない枕木は鍵盤となって揺れながら
囁かれた嘘の吐息にしがみついた
....
まるで、その背中から
おぼろに光る翼が生えてきそうな
おんなのこ達
三十を過ぎても
ひらひらと
生きていると初めて知るのは
人が曲線で結ばれている
と解る時だ
黄 ....
ちいさな掌を
ひとつ結んでは覚えてゆく指あそび
ほんとうなんて要らない
と言い聞かせながら
それは未だ新しい
老いさらばえた両腕は
調和したスープと
子守歌で満たされる
動かな ....
いつもとは違う道を帰った日の彼女
もう歩けなくなって
駐車場の水溜まりに降る雨の波紋を見ていた
つめたく完璧な丸を描いて
にびいろの波紋は静かな口調で責めるから聞いてしまう
そうだね幾つ ....
フユキヱリカさんのピクルスさんおすすめリスト
(6)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
鎌倉
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ピクルス
自由詩
8*
07-9-14
白梅
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ピクルス
自由詩
18*
07-5-20
水の記憶
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ピクルス
自由詩
11*
07-4-13
女友達
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ピクルス
未詩・独白
11*
07-1-1
マフラーは長すぎて
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ピクルス
自由詩
10*
06-11-21
つばくろ
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ピクルス
自由詩
9*
06-11-16
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