すべてのおすすめ
「おばあちゃん元気にしていた?」
わたしの大好きなおばあちゃん
共稼ぎの両親はいつも家にいなくて
学校から走って家に帰ると
おばあちゃんが出迎えてくれて
手作りのおやつがとても美味しかった
....
わたしがサミーラと知り合ったのは
見知らぬ国への好奇心と
ちょっとした向学心
辞書を引き引き書いた拙い手紙を
赤と青の縁飾りも可愛い封筒に入れて
生まれてはじめての海外文通
切手一枚でつな ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
どんな蝶でも蜜を求める花に
好き嫌いがあるように
あなたの望む花と
わたしのなりたい花には
どうしても相容れないものが
あるのかも知れない
たとえば地味目なおんなのひとがいて
百人のおと ....
☆ おへそにピアス
おへそにピアスしています
ローライズのずっと上
チューブトップのちょっと下
夏の視線がやたら眩しくて
わたしのまんなか
おへそにピアス
わたしがまだ
あのひ ....
洗面台に両手をついて
鏡面にうつる
わたし自身の姿に
すまし顔のわたしを脱ぎ捨て
背後から
すべてを包んでくれる
あなたの胸元にすがりついてしまう
ひとは誰もそうするように
突きつけら ....
今年も古い母屋の軒先に
つがいの燕が巣作りしました
生まれたての可愛い雛たちは
親鳥の帰りをひたすら待っていて
精一杯の幼い首を伸ばして
甘えたような鳴き声あげている
(なんだか可愛いな
....
わたしは感じてしまう
小綺麗に片付けられた部屋の
飾り棚の上で
あなたは仲間達と腕を組み
屈託の無い笑顔をこちらへ向けて
壁際に吊るしたドライスーツからは
泡立つ潮騒の音色がする
そんな ....
カレーライスが食べたかった
あなたと通った高田馬場早稲田通り
夕食にはちょっと早すぎたけど
なにげにカレーライスが食べたくなった
あなたの好きな福神漬けをたっぷり乗せて
おひやをスプーンでか ....
それは言葉にならない思いであった
母は母であった
息子は息子であった
いずれは離れ離れになる定めだった
『ふたりは生き別れる』
それは別段、不幸なことでもなく
いつまでも悔恨に捕らわれるこ ....
「この花きれいだね」
あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み
未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む
....
叩く
ひとを叩く
大好きな彼女
君のこと好きだよ
と言わずに叩く
大切な母親
いつもありがとう
と言わずに叩く
可愛い我が子
よしよし
と言わずに叩く
....
ベッドに横たわるキキの傍らに
典雅とまどろむ猫
誰しもあなたを思う背後で
してやったりと微笑む あなた
乳白色の柔肌は滑るように
見つめるものを誘い
乳白色の眼差しは射るように
....
わたくしはなりたい あなたに
好きからはじめる花占い
かならず好きで終わるから
弘前のあなた 今年も綺麗に咲くのね
好き
嫌い
好き
嫌い
好き
幾度やっても ....
生きる意味に悩んでいるなら
悩んで悩んで悩み抜いて
大いに苦しめばいいよ
それでも君は幸せなんだから
今すぐにでも死にたいのなら
遺書のひとつでも書いて
とっとと死ねばいい ....
逢いたやあなたと浜千鳥
緋と思しき爪折れは
叶わぬ侭の夢吹雪
いつかなりたや恋女房
待てど暮らせど来ぬ文を
遠い都と香り立ち
揺れる簪 手の鳴る方へ
棗に忍ぶ 恋は霞と
....
あなたが一番きれいだったとき
しがらみの廃墟に靡く 硝煙を仰ぎ
自由とは このことかと
愛しき髑髏ひとつ 胸に抱き 街を彷徨う
あなたが一番きれいだったとき
一枚のルオーに なりたい ....
君の言う単なる恋愛に
僕は幾度となく涙を流してきた
君の言う単なる恋愛に
僕は幾度となく命をかけてきた
なぜなら
そこに世界で一番大切な真実があるから
....
君の残した想い出は
遥か遠く浜茄子咲く北の国で
いつも優しく眩しいほどに輝いて
ここまでおいでと僕の名を呼んでいた
君の残した思い出を
僕は今超えようとしている
越えることなんて考 ....
屈めた背中を ゆっくりと伸ばすように
季節は移り変わる
それは水指に潜む 小梅の性
三寒四温の質感を受けいれては ひとり悦に入る
(ああ 春は素敵な季節
(水指の渇望は
(滴り ....
君と僕にできること
それは優しさの眼差しで
雪の白さを歌うこと
君と僕にできること
それは愛しさの眼差しで
山の青さを歌うこと
歌の心は見た目じゃなくて
揺り動かされた心 ....
ふたりは出会う
雛連れの野鴨憩う山郷の水面は茜に染まり
ほら手をつなご
これから暫くふたりして
同じ水脈を流れ行くのだから
ふたりのささ舟は
透き通る冬の気象 ....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く
容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
振り解こうとしたその腕の力に
恐れ戦き
声にならぬ悲鳴を上げ
逃げ出そうにも逃げ出せず
生き抜く事は人の本懐であるとしても
手当たり次第しがみ付く執着心は
どうしてこうも醜いのか
....
君に何が起こったのか
あれこれ詮索しても
真実は君の心内にあるのだから
僕には到底知り得ない事だし
余計な気遣いはして欲しく無いこと
良く理解しているつもりだよ
だから僕には君の旅 ....
愛する事は容易いけれど
愛される事は難しい
肩触れ合うほど僕が君の傍にいても
うなじの後れ毛に見とれていても
僕の愛に君は気づかない
たとえばそれは硝子越しの口吸い
感じるはずの柔 ....
他人に優しいって事は
自分にも優しいって事かな
君に優しい顔を見せるたびに
僕は自ら犯した罪を
古いものから順に消し込む
過去に犯した罪を贖う為に
君の気侭な振る舞いにも優しさ ....
欲しいものが手に入らないと
やっぱ寂しい
下を向いて歩く冬の街角は
何だか寒々しいな
もうすぐクリスマスだし
賑やかに感じる街角を
ポケットに手を入れて歩く
何も ....
現代詩フォーラムでは投稿した詩に共感していただいた方よりポイントを頂戴できます。それは、詩の言葉を通じて心を通わせ、思いを共有していただいた証であり、とても大切でありがたいものです。ですから、その方 ....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる
どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ
....
逢坂桜さんの恋月 ぴのさんおすすめリスト
(124)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
幸せと出会う丘で
-
恋月 ぴ ...
自由詩
33*
06-8-8
サミーラ
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
06-8-3
捨てられない運動靴
-
恋月 ぴ ...
自由詩
47*
06-8-1
百合の花のように
-
恋月 ぴ ...
自由詩
33*
06-7-16
ボディーピアス
-
恋月 ぴ ...
自由詩
27+*
06-7-12
Voyage
-
恋月 ぴ ...
自由詩
19*
06-7-9
スワローテイル
-
恋月 ぴ ...
自由詩
28*
06-6-28
Star_Ship
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
06-6-26
カレーショップであなたに愛を告りたかった
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-5-18
きずな(母の日に思いを寄せて)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
33*
06-5-14
たまたま
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
06-4-26
Knock_On_The_Door
-
恋月 ぴ ...
自由詩
20*
06-4-24
乳白色のあなた
-
恋月 ぴ ...
自由詩
12*
06-4-19
弘前のあなた
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-4-11
世界で一番不幸せと思っている君に贈る歌
-
恋月 ぴ ...
自由詩
33+*
06-3-8
新宿区「神楽坂」
-
恋月 ぴ ...
自由詩
21*
06-3-1
女性詩(をんな_さが_うた)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
20+*
06-2-24
ラブレターを書きつづけた男の遺言状
-
恋月 ぴ ...
自由詩
32+*
06-2-19
ミラーハウス_(K.Mに…)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
18*
06-2-17
小梅のエスキス
-
恋月 ぴ ...
自由詩
26*
06-2-15
雪溶歌
-
恋月 ぴ ...
自由詩
16*
06-1-26
冬空の輪舞曲
-
恋月 ぴ ...
自由詩
29*
06-1-18
白樫物語
-
恋月 ぴ ...
自由詩
29*
05-12-31
傷痕
-
恋月 ぴ ...
自由詩
11*
05-12-29
親愛なる僕の心の友へ
-
恋月 ぴ ...
自由詩
13*
05-12-19
愛しいひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
14*
05-12-16
優しい関係
-
恋月 ぴ ...
自由詩
28+*
05-12-2
上を向いて歩きたい
-
恋月 ぴ ...
自由詩
14*
05-11-20
ポイントとともに消えるもの
-
恋月 ぴ ...
散文(批評 ...
12*
05-11-10
待ちぼうけ
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30+*
05-10-25
1
2
3
4
5
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