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強く握れば
つないだ手が
痛く、切なく軋む
でも、離さない
どこまでも
一緒に行きたい
ダイコンの花がさいたよ

ニンジンもがんばれ
虹が遠いね

暗がりのなかからは

遠すぎるね
ゆうひは、みひつのこい
じゅんすいなものは、ざんこく
てらされる、すべて
まぶしいかげに、かくして
防波堤に逆らう波が
呼ぶんだもの

黒雲だって
やってくるさ
夏を飛び越えてゆく
あの雲を焼く

それは炎ではなく
蝉の声だったりするのだ

蝉よ焼き尽せ
雲を鳴き尽せ
祖父は
海軍士官学校の先生だった
手を合わせる横顔に
平和を祈っているのかと訊ねたら
そうではないと小さく呟いた

悔やんでいるのだと
小さく呟いて、そして
祈りは何も変えないのだと
 ....
透明は恐ろしい
隠すことを拒むから

透明はずるい
隠さないふりをして
その深みに秘密

透明が重なってできた
その暗闇に
快晴だというのに
蒼すぎる湖畔だ

四ツ手網は静かに
心の水面に沈められ

ひきあげた時に
また振り仰ぐのだろう
桜土手通りの
ほんとうの季節

夜、春香を写しとる水面に
ひとの本性があばかれる

だから秘密は
誰にも知られないように
名残の冬を集めて
風がつくった
春待ち味の
ロールケーキはいかが?
落日
蜃気楼のよう
だけど蜃気楼じゃない

焼かれるのは
空じゃなく
今日という日の末路

果てるような
限界線
焼かれるのは空
じゃなく
便利さの
果てに
背負ったもの


子や孫に
背負わせるもの
栄養不足な冬の青空
振り上げるその腕で


僕の全てを解き放つ


君の空がいつまでも

君の空にいつまでも
いつでも思い出せるということと
いつまでも忘れないでいることの違いを
知らなかったのです

それは
アルバムに貼り付けてしまい込むことと
手帳に入れて持ち運ぶことのような
違いなのでしょ ....
奇妙な事だ


君と僕の距離は
星の運行と
無関係


だから
神には祈らない
誰にも支配させない
君との距離


僕はしない
存在の曖昧なものに
心を預けたりしない
 ....
透明な夕日が

沈む速度で赤方偏移


鎮魂の落日か

この国の落日か


ただあかく


遠ざかるほど


そう


遠ざかるほど
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