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私
こんなことできるんだ
腹の底から
あんな絶叫
後の痛みを考えず
打ち付けた拳
流れたマスカラ
振り乱した髪
ペンを投げ
グラスを割り
イスを振り下ろした
....
「もう落ち着きたいのに」
と君が話す
落ちて着くなんて
そんなにいいもんじゃないよ
君が居るその場所から
どこへ落ちて行きたいの?
まだまだ昇って行けるのに
そこより下で辿り着く ....
脳みそが
君にとっぷりと浸かってしまって
手がつけられない
引きずり上げても 引きずり上げても
ひたひた滴る君の残像が
後を絶たず 伝って落ちる
もはや私は 君で形成されている
....