すべてのおすすめ
月のしずかを詠むほどに

月を
寡黙に封じ込む


 聴きそびれていたかも知れない
 のに

 細い肩には雲をのせ
 風をたよりに
 風さえも
 去り


物云わ ....
買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で

私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で


果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
もともと性に合わないんだ

優しくされるのも
穏やかになるのも
まんざらではなかったけれど

もともと性に合わないんだ


じっと見つめてごらん
鉄塔のもっと上

じっと聞 ....
埠頭に
群れなす
カモメはすべて
哀しい心のなれの果て


船は今日も出てゆくのだ


海は広いというのに
のぞきこめない
瞳の深さをもって
船は今日も出てゆくのだ

 ....
桜さんの千波 一也さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月歌- 千波 一 ...自由詩28*07-1-12
家路- 千波 一 ...自由詩53*05-7-27
紙飛行機になる- 千波 一 ...自由詩13*05-7-9
埠頭- 千波 一 ...自由詩10*05-7-5

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する