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もし僕がDJだったら
もっとカオルのことを愛せたのに

整理していた父の荷物の中に
見慣れた筆跡で
そう書かれた紙切れを見つけた

母は屈み込んで
机の下にある二箱目のダンボー ....
骨壷の中で、シャリ、シャリと微かに呟く声がする。

ねぇ、おまえ。

人間なんざぁ、死んじまえばこれっぱかりのカルシウムの塊よ。

どれほど、世界を股にかけた男だろうと、

恋の奈 ....
中国に住む僕のおじいちゃんは

ボロボロだけどしっかりとした舟を漕いで

川を下るのが仕事です。


さすがに漕ぐのがすごく上手で

コースどりも強かで

僕も一度乗せてもらった ....
剥きにくい茹でたまごの殻を
無理やり剥いてやる


ボロボロに崩れた茹でたまごは
僕らの関係と一緒だな
つるんとした君の頬を愛したのは
遠い昔のお伽話
だから
「もう秋だなあ」なんて ....
国語の授業を担当している
教育実習の女の先生
ニキビの後がちょっと残っている
笑顔が素敵な女の先生


授業はいつものように教科書の音読
順番がぼくに来て
決められた範囲を音読していた ....
炎天の下

雪兎一匹

気紛れで生まれた

雪兎一匹

我を見つめて

涙が一滴

真夏の雪兎

溶けてそれきり
【花時計】

ある一時 

植物のように生きることを夢想する。宮沢賢治は雨ニモ負ケズといったけれど、植物は雨に負け夏の暑さにも負け 
害虫にやられて レタスは高騰するのを見ながら。
 ....
あなたに雨がふればいい
ブラウスが

やわらかく貼りついて
疎ましく思えばいい


あなたに雨がふればいい
ことばが
あなたを脱げばいい


小さな偶然を
言 ....
世界は みずでできていると 
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした

(そのとき みずが流れた)

深夜 人は大 ....
いっこのへいぼんなたまねぎが

うそいつわりのないほんとうの

じぶんのすがたをそのめでたしかめようと

おそるおそる、いちまいかわをめくります。

そうして、すこしみがるになってみて ....
もう、交わらない。すれ違う事すらない。
しかし、それは
痺れるほどに甘い思い出の中で、確かに息づく愛おしさと共に
色褪せながらも、 私が忘れることはないだろう。

私は追わない。彼も追わ ....
冷たい朝がある
それは今日も、昨日もでした
重ね着をする時間はどこに、あるでしょう
時計の、静かに通り過ぎる時計の裏を
揺らしてみても、なにも落ちてこないので
腕を組んで、息を吐きます

 ....
彼はつながる
無数のかげを
今日もなにげに
ながめるだろう

いつかに沈んだ 船の名も
隣に立った 友の名も
懐かしさのみを携えて
渡したまへと伝えてくれる

彼につながる
無数 ....
文は夏でした
震えるという単語や
冷たい風の感覚を
いくら読んでも
文は夏でした
そのぎっしり
詰まった形から
ツンとする草いきれや
朦朧とした熱を
脳は錯覚するのでした
発育を待 ....
 僕に愛をください 愛のキャンディーを与えてください

 この愛から遠い場所まで届けてください

 永遠の約束 止まらない泪

 僕達の友達は止まらない時間の中で 流されて自分を失ってしま ....
「それが一番大事」が、
車のラジオから流れている。
はたしてそれが一番大事か?もちろん、と
ぼくはくちずさむ。
「あの人も唄っていたよ」助手席に座る妹が
すれ違った車の運転手を指差して
笑 ....
オレンジ色のゾウさんに蹴りを入れるのはよせ

 涙を忘れてしまっても

 哀しみを知らなくても

 過ぎ去った日々にいつか心こわれたとしても


 いきるために必要なのは 
  た ....
年を重ねるごとに17歳に戻っていく
1976年生まれの影

遠のくものが遠のき
遠のくものが近づく

そして触れないもの

名刺入れには 肩書き
名刺ケースにも肩書き

ようやく ....
とおく
どこまでもつづくもの
をかんがえるのがすきだった
たとえばそうでんせん
かいりゅう
にそって
とりになり
さかなになり
ものすごいいきおいで
かけぬけながら
ふりかえる ....
高校二年生の冬、谷川岳で幼馴染が遭難した。きっと、眠っちゃいけないと眠っちゃいけないと思っていただろう。その日の朝刊で捜索が打ち切られたことを知った。

初恋の人は学校を辞めて谷川岳に彼を探しに行 ....
むかしむかし
わたしのもとへ
おうじさまが
とつぜんやってきていいました
なーんでも
ねがいをかなえてあげるよ
りょううでを
ぐいとひろげて
さあさあ
なーんでも
いいんだから ....
奇跡は待つものじゃない
起こすものだ

先輩はいつもそう叫びながら
改札を出るといつも
マニエルの打球のように
球場にむかいましたね

でもね先輩
僕は待ってしまったんです
大切な ....
「ええと…ミスターチャド、くん?」
「いいえ、チャボです。ボクシングの『ボ』…」
「ああ、ぼったくりの『ボ』ね。…実戦経験ありか。どこのプロレス?」
「あのう…正義の、味方です…」
「聞いたこ ....
ほんとうに欲しいと思ったんだ
あの夜

だから
ここにいるだけで
しあわせ

夏が終っても
君が胸を泳ぐから
 

クロール


息つぎをせずに
どこ ....
あの日から、
背負ったこの柱は、
復讐だったのかもしれない。

だがもういい。
もういいんだ。

おれは後数日で、
十五から背負い続けた、
柱を下ろし、
そ ....
おおつぶのあめが
じめんをたたきつづけた
ふくもずぼんも
びしょぬれになって
くつぞこが
ぺしょぺしょきもちわるかった
かみやあごから
すいてきがしたたって
みずたまりにのまれてし ....
一人で見る星空と
誰かと見る星空は
明るさがまるでちがう

あなたは
捨てたものはもう戻ってこないが
失くしたものはいつか戻ってくることがあると
言った

あまりに昔に失くしたものは ....
きょだいな
へりくつのかたまりが
そらからおちてきて
まちのたいはんをおしつぶした
こうえんのかぞくづれも
やくばのひとたちも
へりくつのまえでは
ひとたまりもなかった
みんなのつ ....
ポジとネガを反転させれば




ふられたことは正解だった

悲劇が全部喜劇に見えた

白い夜空は寝づらかった

現実の方こそ夢だった

白黒はっきりさせてみても、黒白が ....
雨の音がひどい
眠れない夢を見た
うまく息ができない僕は
半分サカナみたいだ

朝がきたけれど
雨の音はやはりひどい
起きることも眠ることもうまくできない僕は
半分死人みたいだ

 ....
桜さんの自由詩おすすめリスト(310)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
姿勢- たもつ自由詩1005-9-29
命とは・・・- がんさん自由詩405-9-27
おじいちゃんと劉備- ブルース ...自由詩11*05-9-27
ボイルドエッグ- 恋月 ぴ ...自由詩16*05-9-27
たけしと消しゴム- suzu自由詩505-9-24
真夏の雪兎- 自由詩6*05-9-22
花時計- るるりら自由詩15*05-9-20
あなたに雨がふればいい- umineko自由詩12*05-9-19
みずのきみへ- 第2の地 ...自由詩1405-9-16
たまねぎのふじょうり- ブルース ...自由詩5*05-9-15
沈く金花- むくげ自由詩205-9-14
冷たい朝がある- 霜天自由詩805-9-13
ささやかに- かぜきり自由詩2*05-9-11
文は夏でした- 太郎冠者自由詩3*05-9-7
男ですから- 炭本 樹 ...自由詩205-9-7
帰り道- プテラノ ...自由詩3*05-9-6
おなかすいたぞ- なごまる自由詩5*05-9-5
17の僕- はらだよ ...自由詩505-9-1
れんぞくてきななにか- アンテ自由詩505-8-31
早春歌- 芳賀梨花 ...自由詩11*05-8-30
らくに- アンテ自由詩205-8-28
駅:藤井寺- たりぽん ...自由詩8*05-8-28
明日のために!Mr._チャボ(Mr._チャボ、真夏の激闘)- 角田寿星自由詩705-8-27
クロール- umineko自由詩18*05-8-24
「_はしら。_」- PULL.自由詩13*05-8-24
もっと- アンテ自由詩305-8-24
トブヨウニ- みもる自由詩205-8-19
へりくつ- アンテ自由詩505-8-19
ポジネガ反転- jei自由詩505-8-17
50%- 自由詩205-8-17

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