すべてのおすすめ
光はゆっくりと、枯れたいと願う
誰かの言葉を
爪先まで飲み込んだ、午後
仰向けに動かない
私の側で

ねえ、と
呼びかける言葉の温もり
そんな響きが懐かしいと
思う私があんなにも、遠 ....
モノクロの描画、朝が朝になって
いつも間違えそうな、窓に走る線のひとつふたつ
数えることを踏みとどめて
大きな朝に、誰もいない交差点に、スクランブルに
点滅する青と赤に、おはようと言うための
 ....
もう一度、始まるのです
そう言って眠り落ちる人
危なくはないですか
休みたくは、ないですか
瞼の裏側の静かな暗闇で
一人で旅に出るそうです
朝までには戻るから、と
その人は


積 ....
目が覚めると
広い窓の部屋にいる
鍵穴にくるり、と
鍵を差し込むのはもう何度目だろう
潮の香りがする
海が近い、ようで
不透明な窓から
青いはずの海を想像してみる

仕方が無い、のか ....
寒がりな午後は日差しもゆるいので
あなたの肩にかける言葉も
引っ掛かりがなくて
滑り落ちてしまう
コートをかける場所を
内面の、深いところの
フックはまだ見つからない

確認するまでも ....
散歩の途中で
くしゃみをすると
塀の向こうから犬に見つめられて、困った
立ち止まって見つめ合ってみるけれど
悪いことをした
わけではなく

少しだけ難しいことを
難しく考えてしまうから ....
僕の隣を35度線が貫いていて

本線から外れたところで
あなたがうつむいていた
ような気がして
振り向いてみると
変わらずに
距離は隠してしまう


あなたの隣を36度線が貫いてい ....
葉leafさんの霜天さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午睡、散るように- 霜天自由詩806-4-9
スイングバイ- 霜天自由詩506-2-19
午前一時の人- 霜天自由詩1305-10-1
透明な葉書- 霜天自由詩605-8-31
冬花壇- 霜天自由詩105-1-6
そこに当てはまっていく、そのために- 霜天自由詩2604-9-7
35度線- 霜天自由詩1104-6-23

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する