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シュガーポットに指を突き立て
どんなに
左右を探っても

あなたにはわからない
甘さも
闇も

そんなふうに

たぶんあなたは間違っている
とらえる場所を
こころを

さら ....
なまこだって恋をするんだろう
からだをくねらせて寄り添ったりするんだろう

どちらがおしりでどちらが頭か
わからないけどきっとキスだってするんだろう

海草のすき間に溶けゆくような
ひど ....
毎年この時期は、白神神社の奉納だ。
家々の軒には細縄が張られ
白い紙のお札が下がる。
それは
家々を超えて渡される。

学校。
コンビニ。
クリーニング屋。
古いアパート。
ラブホ ....
死が消えていったね

薄暗い画面を見ながら
私は思う

地面が割れて飲み込んだ
山が崩れ地を這った
水がすべて押しさらった

今も

だけど死は画面にはいない
あるのは
凍え ....
君を抱いても
終わりがないので
次の日曜日
殺人しましょう

生きている意味を
見つけたいなら
忘れるだけじゃ駄目

対極を見極めること
対極を見極めること

ぬるま湯な恋には ....
ある種の魚は流線形で
泳いでいないと溺れるらしい
そのために
むなびれも
尾びれも
つやつやと 光る

人魚は奇形だと誰かがいう
交差する足がないので
ソファーは苦手
ぺとり、と
 ....
私の中には
無垢な少女も棲むだろう
あざとい人買いも棲むだろう
まっすぐな少年がいる
うそぶいた門番も

近道はどこ?
不機嫌に
ことばを探す
浮浪児の目で

ナルキッソスの夕陽 ....
コウちゃんはどうも
歌うのが苦手らしいと聞いて
ギターを抱えて
コウちゃんのところに行く


行ってはみたものの
お互い知ってる曲というものが
実はないのだ
君が代、とか
それは ....
それはずいぶん昔のことだ。

あたしはその日、夕食の当番だった。当時の我が家では日曜日の夕方
を時々あたしが担当していた。といっても中学生の作れる料理なんて
たかが知れている。カレーライス。
 ....
公園の真ん中に
ぽつんとジャングル
あの
お人よしの頂上に
登ってみたら
気がすむのかな
それとも
もっと複雑な
迷路だったらよかったのかな
そこは
夕陽の沈むのが
ほんのちょっ ....
あなたは知っていましたか
すべての細胞は 
自殺するということを

遺伝子の片すみに 
小さな時計が隠れてて
もういいよってささやくと

それきり細胞は 
すべての作業を放棄して
 ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
君にあてて手紙を書こう
便箋
ティファニーの
スカイブルーな

世界は
そうだね
まだもう少し続くみたいだ
ボクは
ボクの周りの
ごく限られた人たちが
平和でいてくれたらいいと
 ....
 ぬ
  ぬま
    ぬた
     ぬえ
      ぬらりひょん

 ぬ
  ぬうど
   ぬれちゃった
    ぬきさしならない

 ぬし
  おぬし
    ....
お母さんボクは東大にいきます
やりたいことがあるとか、ないとか
これからは好きなことを仕事にする時代なのだ、と
そんな黄色いハローワークで
幸せになれますか

お母さんボクは東大にいきます ....
   
   あと5回セックスをすれば
   さみしくなくなるんだって
   聞いたから

   だから

   今晩中にやっちゃおう
   そしたら

   さみしくなくなるの ....
けたたましく
鳴いて
鳴いて
地面に頭打ち付けて

知らしめて
私はここ
私はここ
踊り場を蹴って

縦横無尽に
首を振るけど
あなたは
そこにいやしない

もう終わりだ ....
ビルが泣く
強い隙き間を
風が
泣きながら吹き抜ける

君の
細い隙き間を
ボクが
吹き抜ける時に

君が泣く
そらに
指を伸ばして
       
世界で
一番さみしい ....
蝉時雨だ

頭上から降る声よ
求めないで

緑の葉裏の
そのどこかに
潜みながら鳴く

そんなふうに

私に
ことばを降らせる
そんな才能が
あったら

あなたの頭上で ....
  

    帰るべき揺りかごを
    失った鳥はどうする

    成層圏まで飛ぶしかないでしょ?
   
  
  
- 救いのない世界から
- 足を洗うことなどできはしないよ

- あなたが誰かを抱いたところで
- あなたは世界に残るだけだよ

自転車置き場には
ネコの親子が住んでいて
子猫はとても ....
夕立が来る

7階の窓から
君と
西の空を待つ
真っ黒な雲が空を覆う
風が
ビョウ、と低く鳴く

その風をまともに受けて
コウちゃんの顔は
明らかに変である

うひゃあ、とか ....
エントランスを抜けると
私はいつも空を見上げる

たった今
日本が沈没すればいい

唐突に
私は願う

病院の
窓という窓
壁という壁が
崩れて

途方に暮れる私の喉を
 ....
  
   古ぼけたジャムのように
   君の記憶が
   水になる

   そちらは
   どうですか

   晴れていますか
   
   
一万人にひとりの確率です

ああ
そうですか
ここは100万都市だから
年間にして100人くらい
だから
3日に一度
同じ病名の救急車は走る

一万人にひとりの確率です
そう
 ....
    怪しいホテルでバイトをする
    奇妙な香水の残る部屋
    荒々しくねじれたシーツ

    鏡の裏には
    監視カメラの覗き込む
    見る方も
    見られる方 ....
君は
ここでないどこかの街で
どこか遠い高原で
誰かに
抱かれているのだろうか

僕でない誰かの下で
くしゃっと
シーツ
顔をそらせて

それはとても自然なことで

夜行列車 ....
 リップスティックの色が
 だんだん赤みを帯びていくのは

 下着の色が
 だんだんダークになっていくのと
 何か
 関連があるのでしょうか
 ハカセ

 結婚とは
 ....
★ ゼブラくん

   あなたのあだ名
   つけてあげたよゼブラくん

   よこしまゼブラくん
  
  
  
★ こむらがえり

   営業の小村クンが
   人知れ ....
 フレッシュなおいしさを閉じ込めた
 フリーズドライな
 私の恋だ

 まいったか
 まいったか
 いつだって
 思い出だって

 あたかもそこにあるように

  ....
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