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道端で拾ったのは
意外にも{ルビ真実=ほんとうのこと}で
家に持って帰って
テーブルの上に
置いておいたら
そこから
あっけなく
家庭が崩壊した
諸刃の切っ先
喉元に突きつけられても
触れるまで気付かない
それほどの暗闇の真ん中で
足元の砂 蹴散らして
舞い上がる薄桃色の花弁で
鮮やかに描く 微光の軌跡
水銀灯に群がる羽虫のように ....
マフラー巻いて早足で歩くと汗ばむのに
カーディガンだけで信号待ちしてると肌寒い

そんな
三月の風に腰のあたりを撫でられながら
住宅街の隅の小さな公園のベンチで
悲しいふりして煙草をふかそ ....
論理の壁は
薄くスライスされたハムよりも薄い
その向こうには
茫洋たる混沌が果てしなく広がっていて
鼻歌を歌ったり
瞬きしたりしながら
涎を垂れ流している
ハム
ハム
ハム
ハムが ....
ファック、

ファック、

ファック。


真実の裏側にあるものが嘘だと
あなたが思っているのなら
それはあまりにも薄っぺらな思い込みだ

今夜
すべての祈りに唾を吐きかけて
 ....
うちの近所に、やたらと犬のフンが転がっているエリアがあって、
そこを通る時は、かなり足元に注意を払っていないとえらいことになる。
街灯もないので、夜なんかは特に要注意だ。

昨夜もそこを通って ....
真昼の路上で、水溜まりがゆっくりとその温度を上昇させてゆくのを眺めながら、
チェリーソーダに浮かべたバニラアイスをストローでもてあそんでいる。
グラスの表面についた水滴が、この途方もなく退屈な世界 ....
死にたくなる理由を
全部集めて
バケツに突っ込んだら
そいつをぶら下げて
ブンブン振り回しながら
海まで歩いていこう
凍りつくような真冬の海まで
右手にはバケツ
左手は君の右手と手をつ ....
ぼくが小学生のときのことだ。たぶん3年生だったと思う。学校に、オペラ歌手の人が来た。児童全員が体育館に集められ、パイプ椅子に並んで座らされた。ステージの上には、タキシード姿の恰幅のいいおじさんと、派手 .... 横殴りの風が叩きつける橋の上で
穴の開いた靴下を虫捕り網代わりにして
捕まえたのはサーモンピンクの雌豚
そいつに跨って海を目指す
ポケットから取り出した一掴みの金平糖
力いっぱい曇り空に向け ....
#71

 ジョン、あなたに会いたかったです。



#72

 にんげんだもの
 わけもなく
 ピー
 ってさけびたくなる
 そんなときって
 あるよね

 ねぇよ
 ....
爆音と情事を
3つずつ交互に重ねて
その上から別れ際のキスと
夜の高速道路のオレンジの光を
少しだけ散りばめてみる

本当は
やさしいモノとか
フワフワした心地よいモノとか
ぬくもり ....
ふと
寂しくなったので
何か作ろうと思い台所に立つ

頂き物の里芋がたくさんあったので
とりあえずそいつを煮ることにして
丁寧に皮を剥いて丸くする

冷蔵庫に鶏の挽肉があった
さやい ....
#61

 意味と無意味のあいだを
 猛スピードで往復する振り子
 チャンスは一回だけ
 目を閉じて一発で撃ち抜け
 真実はそこにある



#62

 あんた気に入らない
 ....
#51

 花の降る午後に
 はちみつタンジェリンのどあめ
 口ン中で転がしながら
 歩いていきたいよ
 コロラド州デンバーまで



#52

 魚肉ソーセージだと思って
 ....
#31

 帰り道は
 いつも
 悪魔祓いのことで
 頭がいっぱいで

 だから
 しょっちゅう
 道に迷ってしまう



#32

 ことばしか信じない
 ことばにな ....
#21

 真冬になったら
 一緒に海に行こう
 そして
 だれもいない波打ち際で
 足を濡らしながら
 凧揚げしよう



#22

 プリンが
 グシャって崩れる
  ....
#01

 だれかが しんでしまった日を
 なぜ 命日 というのでしょうか

 きのうは だれかの命日で
 たぶん きょうも だれかの命日で
 そして あしたもまた だれかの命日です
 ....
ねえねえ と よびかける妻の声に
ふりかえってみると そこに熊がいて
つぶらな瞳で ぼくを見つめている

月9って何チャンネルだったっけ と
テレビのリモコン片手に熊が訊く

おどろいて ....
writeと書いてあるボタンを押したら
全部消えて真っ白になった
よく見るとwriteではなくwhiteだった

なるほどそういうことだったのか
つまり世界はそういうふうにできていて
ひと ....
ポチが走ってくる

ポチが尻尾を振りながら走ってくる

ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチが乳母車を弾き飛 ....
我々はシャア・アズナブルだ

とか
そんな台詞で始まる
声明文読み上げてみたいな

ハイジャックなんて
めんどくさくって
あぶなっかしいことは
したくない
家族に迷惑かけるのも
 ....
いいか
よく聞けよ

手首切るのが好きなヤツは
ホントに取り返しがつかないぐらい
深く切っちまって死んじまえばいい

手首切るのがカッコイイとか思ってるヤツも
ホントに取り返しがつかな ....
信じられるか
信じられないか
からだで
はかってみる

そうやって
信じられないものを
よりわけて
あつめて
袋につめこんで

燃やす

そしたら
また
もういっかい
 ....
屋上に ちょっと頭のおかしくなった犬がいて
朝から晩まで グルグルグルグル
同じ場所を廻り続けている
誰が連れてきたのかも知らないし
いつからそこにいるのかもわからない
ただ ずっと グルグ ....
モーニングコール鳴響
寒気頭痛吐気
クーラー室温21℃
胃底重ビジネスホテル
無味乾燥シーツ
記憶リフレイン

 * * * *

昨夜23時
三ノ宮駅改札
摂氏31℃
汗アロ ....
スキップなんて 最低だ
オルガンにあわせて 旋廻する幼稚園児の渦の中で
5歳のぼくは つまらなそうに歩いていた

ハイげんきよくー アキラくんもホラ スキップ スキップー

美意識 と呼ぶ ....
突っ走って
踏んづけちゃった
ミドリの影
滑って
身体ぜんぶ
足の先から
頭のてっぺんまで
ミドリになっちゃって
それでも
突っ走りつづける
ミドリの身体
薄暗がりの木陰から
 ....
すっげえ高い山が
どっかにあって
その山のてっぺんに
箱がいっこ
置いてあって
その箱の中には











どうでもいいか
そんな話

おやすみ
雨の日は誰もがまるで
幽霊のようですね
ほら
青いビニール傘透かして
見上げてごらんなさい
雨粒と同じ数だけ
冷たいタマシイが
落ちてくるのが
あなたにも見えるでしょう
落ちてはじけ ....
とうどうせいらさんの大覚アキラさんおすすめリスト(95)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほんとうのこと- 大覚アキ ...自由詩706-4-14
桜花- 大覚アキ ...自由詩306-3-30
三月- 大覚アキ ...自由詩406-3-17
ハム- 大覚アキ ...自由詩106-3-17
アイズ・ワイド・シャット- 大覚アキ ...自由詩206-2-7
いくらなんでも歩きながらは・・・- 大覚アキ ...散文(批評 ...1*06-1-18
ポップな生煮えの憂鬱- 大覚アキ ...自由詩306-1-13
おっぱい- 大覚アキ ...自由詩7*06-1-10
詩的インプラント_〜_馬野幹氏に捧げる鼻歌_あるいは馬野幹宇 ...- 大覚アキ ...散文(批評 ...10*05-12-28
イヴイヴイヴ051222- 大覚アキ ...自由詩105-12-22
フラグメンツ_#71〜80- 大覚アキ ...自由詩14*05-11-17
サンドウィッチ- 大覚アキ ...自由詩605-11-14
里芋- 大覚アキ ...自由詩7*05-11-14
フラグメンツ_#61〜70- 大覚アキ ...自由詩305-11-11
フラグメンツ_#51〜60- 大覚アキ ...自由詩7*05-11-10
フラグメンツ_#31〜40- 大覚アキ ...自由詩8+05-10-28
フラグメンツ_#21〜30- 大覚アキ ...自由詩305-10-28
フラグメンツ_#01〜10- 大覚アキ ...自由詩4*05-10-27
くまつま- 大覚アキ ...自由詩1105-10-21
白い世界- 大覚アキ ...自由詩605-10-21
ポチが- 大覚アキ ...自由詩2505-9-29
赤い彗星- 大覚アキ ...自由詩5*05-9-26
チキンラーメン- 大覚アキ ...自由詩4+*05-9-25
あとのまつり- 大覚アキ ...自由詩705-9-19
いつか空飛ぶ円盤が来る日まで- 大覚アキ ...自由詩505-9-13
ヒカリ- 大覚アキ ...自由詩205-9-10
スキップ- 大覚アキ ...自由詩505-9-8
ミドリ- 大覚アキ ...自由詩205-9-8
ねものがたり- 大覚アキ ...自由詩205-9-7
幽雨- 大覚アキ ...自由詩305-9-5

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