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というわけで、今回もまた大好きな馬野幹について語りたいと思うのです。

『ラストオナニー』馬野幹
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=125719

 ....
今この瞬間が
ものすごい速さで反復され続けていくので
すっかり気の抜けたビールが
待ちくたびれたまま蒸発していく
深夜2時の居酒屋
鶏や豚の脂でべたついたテーブルの上
今この瞬間に
きみ ....
宇宙で
きみと待ち合わせして
渡しそびれたままの手紙を
きみに渡したい

そしてそこから
もう一度だけ
やりなおしてみたい

終電が終わったあとの
ちいさな水たまりみたいな
駅前 ....
ずっと見てんだ
ここから

降りる気なんてないし
登ってくるやつもいない

ただ
おれはひとりで
ずっと見てんだ
ここから

ぜんぶ
おれのものだから
ずっと見てんだ

 ....
いちご味のアイスクリームが
水たまりに落ちて
七色の油が
水面を走って拡散していく
その上をコンビニのレシートが
巨大タンカーみたいに
悠々と流されていく
アスファルトにひざまずいて
 ....
何しに来た?
って
ぶっきらぼうに
訊かれて

機械みたいに
サイトシーイング
って応える

観光と書いて
サイトシーイング

笑える

遠い遠いところから
光を観にきま ....
すべり台の一番高いところで断続的に爆発しながら
ガチャピンが存在しない耳たぶを震えさせる
そのときの高音域の伸びは
誰にも真似できないほど抜群だから
ガチャピンは何度も何度も爆発を繰り返す
 ....
終わらない海を想像して
約束という言葉をちぎっては流す
冬が終わったら会いに行くから
そんな約束を果たせないまま
もう季節は夏になろうとしているので
出せなかった手紙は紙飛行機にして
非常 ....
買って帰って
組み立ててよ
おれを

そのあと
一生飼っておくれよ
使えない奴だなんて言わないで
やさしくして
やさしくするからさ

たまには
散歩に連れてってよ
いっしょに真 ....
風が光っている
それを
瞼の裏で感じて


われに五月を


犯罪的なほどに
短いスカートをはいた
女子高生の耳元で
一編の詩を
ささやいてみたい

気が合えば
ふたりで ....
おじいさんが かぶの たねを まきました。
ていねいに せわを したので、
かぶは みるみる おおきくなって
おおきな おおきな かぶが できました。

おじいさんは ひとりで かぶを ひっ ....
スーパーアルカロイド
スーパーインポテンツ
スーパーウーハー
スーパーエロス
スーパーオーガニック
スーパーカルチャー
スーパーキック
スーパークラック
スーパーケミカル
スーパーコ ....
見たものを
すべて
心の中に閉じ込めて
持って行きたい

今夜

それなのに
掌に掬った水のように
うわずった声が
後から後から
唇からこぼれては
二度と取り戻せない

だ ....
かみさま って
ひらがなで書くのは反則だ
世界 ってやつをひっぱり出すのも
ルール違反ってことにしよう

そこから
おれたちはまず
書きはじめなくてはならない

雨上がりの
濡れた ....
おねがいです
楽しい歌や
美しい歌など
けっして
歌わないでください

美味しい酒や
贅沢な料理も
ここでは
けっして
食べないでください

家族や恋人同士で
ほほえみを交わ ....
あの人
昨日の真夜中に
「ここではないどこか」に
行ってしまった
展示品現品処分19800円で買った
ちょっぴり傷のついてるセミダブルのベッドに
私一人を置き去りにして
 
煙が消える ....
池袋とか新宿とか
そんな
詩みたいにきれいな響きを持った名前の街は
おれたちの暮らす街にはないので
とりあえずできることといえば
コンビニの前にたむろしている若者にビクビクしながら
そいつ ....
#71

 ありきたりな憂鬱に
 絶望なんていうおおげさな名前をつけて
 誰も見たことがないペットみたいに
 かわいがって育ててんだろ
 そんなのどこでも売ってるぜ



#72
 ....
批評とかなんとかいって小難しいことを書いたところで、どうせ底の浅さを曝け出すだけなのでそういう路線で行くのはやめておこうと思う。

結局、なんだかんだ言ったって、つまるところは好きか嫌いかなんでし ....
あなたの その 透き通った瞳の奥の
けっして揺らぐことのない 美しい信念の
まっさらで 汚れのない 鏡のような水面に
しずかに落ちる 一滴のしずくから 広がってゆく
ていねいに 塗り重ねられた ....
ちぎれ飛んでゆく

ちぎれ飛んでゆく
それぞれの痛みを

誰もがみな
語りうる限りの言葉を使って
それぞれがぶっ放しあう

あらゆる方法を試みたところで
結局は
痛みを分かち合う ....
盲目の道化がひとり
ごった返す真昼間の往来を
踊るような足取りで歩いてゆく

それを指差して嘲笑う子どもたち
囃し立てるように
手を叩いて大騒ぎする

皆がそれに気を取られている隙に
 ....
生暖かい夜の隙間に
逃げるように滑りこんで
私は膝を抱えて
じっと息を潜める

爪先のあたりから
半透明の白い繭が
私の躯をゆっくりと
覆っていくさまを思い描く
膝の裏とか
指の間 ....
この世の中に
絶対なんてものはない
とあなたはいう

ないのですか
と問うと

ないよ
と応える

絶対にないのですか
と問うと

絶対にないよ
と応える

この世の中 ....
#61

 驚異的な安定感と正確さをもって
 一本の真っ直ぐな線を
 真っ白な紙に引く
 その限りなく単純な美しさ
 全く無駄のない澄み切った一瞬

 そんな生き方が欲しいのだ

 ....
血まみれでスキップする
お母さんを真似して
とりあえず血まみれになる
その子ども

血まみれの足跡で
コンクリートの上に
楕円を描く
血まみれのお母さん

一定の速度で
キープ
 ....
毎晩のように夢を見ます
オオアリクイの夢を

粘々とした長い舌
鋭い前肢の鉤爪
ふさふさした長い尾

毎晩のように夢の中で
わたしの主人は
オオアリクイに殺されるのです


そ ....
#41

 青い瞳からは
 青い涙が
 こぼれるものだと
 思っていました

 

#42

 オリジナルという名のコピー
 コピーとしてのオリジナル
 オリジナルなコピー
 ....
#31

 言葉は
 無力ではない

 あなたの
 言葉が
 無力なのだ



#32

 今日は
 どこにも行く気がしないし
 なんにもしたくないから
 携帯電話の電 ....
稲妻に撃たれて燃え上がる大木の下
くわえタバコでバイブル弄びながら
きみの背中から腰までの
緩やかに弧を描くラインを思い浮かべて
夢見るクスリ飲み込めば
月の裏までたったの5分
最終電車で ....
とうどうせいらさんの大覚アキラさんおすすめリスト(95)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【批評祭参加作品】馬野幹のやさしさについて- 大覚アキ ...散文(批評 ...710-1-13
儀式- 大覚アキ ...自由詩109-12-16
なつやすみ- 大覚アキ ...自由詩709-8-13
みはり塔- 大覚アキ ...自由詩209-6-3
レイラインストリーム- 大覚アキ ...自由詩408-8-13
観光- 大覚アキ ...自由詩408-8-12
ガチャピン- 大覚アキ ...自由詩608-7-23
約束- 大覚アキ ...自由詩508-5-14
センチメンタル・ジャーニー- 大覚アキ ...自由詩5*08-5-9
われに五月を- 大覚アキ ...自由詩1108-4-14
おおきな_かぶ(のようなもの)- 大覚アキ ...自由詩2*08-4-2
スーパースーパースーパー- 大覚アキ ...自由詩208-3-13
- 大覚アキ ...自由詩708-3-4
希望- 大覚アキ ...自由詩2608-1-16
花葬- 大覚アキ ...自由詩407-3-7
ここではないどこかへ- 大覚アキ ...自由詩607-2-28
二十一世紀少年- 大覚アキ ...自由詩1007-2-21
フラグメンツ(リプライズ)_#71〜80- 大覚アキ ...自由詩15*07-1-23
■批評祭参加作品■馬野幹への恋文- 大覚アキ ...散文(批評 ...507-1-8
あたらしい年に- 大覚アキ ...自由詩6*07-1-5
ちぎれ飛んでゆく- 大覚アキ ...未詩・独白506-10-18
桃泥棒- 大覚アキ ...自由詩506-10-13
虹繭- 大覚アキ ...自由詩406-8-5
絶対- 大覚アキ ...未詩・独白306-8-2
フラグメンツ(リプライズ)_#61〜70- 大覚アキ ...自由詩906-7-31
抱きしめることをためらうのなら- 大覚アキ ...自由詩7*06-7-28
主人がオオアリクイに殺されて一年が過ぎました- 大覚アキ ...自由詩406-7-27
フラグメンツ(リプライズ)_#41〜50- 大覚アキ ...自由詩1006-7-13
フラグメンツ(リプライズ)_#31〜40- 大覚アキ ...自由詩1006-6-19
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