男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
骸骨がブラブラ廊下歩いてく音楽室の鍵は壊れた
 


理科室の匂い取れない制服に誰かの刻印深く押される



日食を見るため屋上集まった魔女が湧いてる魔女が湧いてる



チャ ....
放課後
自転車置き場の
あのトタン屋根のしたで
さち子は
昨日のことをふり払うように
歌っていた。
その姿は
青いペンキがはがれ始め、下の褐色が見えてきたトタンよりも
3倍は
痛々 ....
男はふと時計を見た
まじまじと時計を見たことはなかったが
見れば見るほど
時計は自分に似ていた
あたりまえだ
男は時計なのだから
一方、時計はといえば
すでに着替えを終え
これから ....
雨晴れの街路を背広姿の男が歩いていた
身体の半分だけが墨汁を被ったように色濃い
彼は傘を持っていない
横脇に並ぶデパートのショーウインドー
アーチ型の小さな雨除けは
全身を雨滴から守るには不 ....
体育の後の教室
濡れ髪のフローラルを手でおおいながら
つかのまの夏に飛び込んだ
空の青は私の青を許してくれる青で
急アングルにめまいながら
ただ 何かを得たいと思っていた


胸が腫れ ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
今日は月夜かと思ったら。
空にあいた穴からボトボト蛍光色の液体が流れてきた。

筏でも作ってあの穴まで漕いで行ってやろう。

穴はいくつも空いていき、様々な蛍光色の液が混ざり合って
風景が ....
夜のアンモナイトは仄かに蒼く光る。
海の恋人を想い出し、蒼くさめざめと光る。


遙か遙か白亜の海の底、アンモナイトの恋人達は。
手をつなぎ、心をつなぎ、ちゅらと散歩。
 ....
瞳は深海で息をする澄んだ水
氷加えたような冷たい唇に最後のキスをして
愛してた 例え人形になってしまっても

もう君は笑わない…

日が射す花畑家を歩いてる
棺の中で其れは本当に歩いてい ....
この気持ちは悲しみというのだろうか
涙を吐き出すだけ吐き出して
マグマのようになった僕
僕は歌わずにいられない

歌おう
闇の底の水の色
かたい岩をくぐりぬけて
滴りおちる力を
みぞ ....
吐き出す瞬間にきみのお得意飾りことば
のろりのろりと
撒きついて
振り払えるかな

―シンクに落ちた水はピンクでした

煙草は調子ぶっこき者愛モク赤マル
べつにね
赤マルはいいんだけ ....
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
何気なく
そこにあるけど
実はあなたはとおいところからやってきたんだ
はるかい国の
森のおくから
たぶんそこには鹿や狐や
鳥や虫なんかがいっぱい暮らしていて
川の魚もまぶしいくらいに泳い ....
君が眠るとき欠かせないもの
それはお母さんの小指の爪

君はいつもお母さんの小指の爪を
小さな指でさすりながら
口をチュッチュッさせて眠りにつく

お母さんの小指をさすり始めると
お母 ....
コップ半分の水の話があるやん。
半分もあるのか?。
半分しかないのか?。

ってやつね。

むっちゃええ見方やと思うんよ。
ものは見方しだいで、味方になるんよ。

世界中 ....
ナッツは苦手です
でもアーモンドだけは好きです
キャラメルも好きです
ヌガーも好きです
甘いものがとにかく好きです

子供の頃はゴーフルが好きでした
パパがどこかへ行くたびにお土産で買う ....
{引用=
ボンベイ
サファイアの
ショットを

加速する
ぼくの脳みそに
放り込んで

スロットルを
全開に回シタ

世界中の
葬列と葬列の間を
駆け抜け

転がり続け ....
こうでなくてはならないとか、こうであるべきとか言うのはあんまり好きじゃないが、俺は一つだけ決して譲れない哲学をもっている。それは、肉の在るべき姿。

肉は、その存在自体魅力的なものでなくてはならな ....
午後に服用するサプリメントの瓶を並べすぎて
リーゼントのことなど僕はすっかり忘れてしまった
内ポケットに隠し持つ洗面器に溜まり続ける水を
捨ててくれた祖母は満員電車の乗客に押しつぶされた ....
どうしてこんなところを指定したのかと不審におもいながら
おごそかにアダルトグッズを物色する客どもにまぎれていた
もうじき目じるしの赤いバラを尻に挿した組織の男がやってくる
そいつになにくわぬ顔で ....
既に、それは付随しました。
私はそれを全く行うことができません。
以来、どれが全く来たかはそのように応用の容赦母親父親許可です。
4枚の葉の爪挺子は自殺をします。
それは日本の三葉になりました ....
降りかかって立つものがわずかしかありません。 空を見上げるのは、いろいろな事です、そして、するのが可能であるなら、1つを変更する必需品はキックを見ます。 , そしてそして、母が再び星になって、例えば、 .... まくらヤミのなかで おもったよ

ぼくがミツメルさきに かがやく ヒカリ

めをコラシテよくよくミていたら

きみがいたんだ

きみはめをつぶったまま テサグリして


 ....
もう僕は死んだと思つて諦めてと置手紙の日よりゾンビとなりぬ 

親元に連れ帰されたる若ゾンビ腐肉を隠して社長になれり
若ゾンビ社長となりて夏の日の銀行回りに蝿もたかれり

ゾンビとて妻娶りた ....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした

まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
 ....
赤いちごだったハートの彩りじゃあなたに届くかなという逡巡
ヒビノナコナさんのおすすめリスト(58)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七人の男(傘を育てる男)- たもつ自由詩4705-7-7
振り向かないで帰りなさいね- ふるる短歌11*05-7-7
さち子、痛いの- かなりや自由詩3*05-7-6
七人の男(時計を見る男)- たもつ自由詩1405-7-6
横断- kw自由詩3*05-7-4
デザイナー- たちばな ...自由詩9*05-7-4
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩68*05-7-3
アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩53*05-6-19
月の穴- 佐藤伊織自由詩14*05-6-2
「_夜のアンモナイト。_」- PULL.自由詩8*05-6-1
棺の世界で- *くろい ...自由詩105-5-31
ジャズ蛍- るるりら自由詩305-5-28
強制連行(出演料:730円)- 無知アコ自由詩4*05-5-25
甘栗むいちゃいました- マスイジ ...自由詩58*05-5-18
ティッシュペーパー- tonpekep自由詩6*05-5-6
君の癖- 桜 歩美自由詩2*05-5-1
「_ものは味方しだいやと思わん?。_」- PULL.自由詩4*05-4-30
わたしのこと- 自由詩10*05-4-30
道化師はバイクで捕虜収容所に向かうついでに脱人間を図ったが失 ...- 043BLUE自由詩505-4-29
肉の在り方- 不老産兄 ...自由詩305-4-29
リーゼント- たもつ自由詩205-4-27
そろもん(ハードボイルドの話)- みつべえ自由詩305-4-24
クローバー(日→英→日)- くしゃみ自由詩2*05-4-15
アンド、ヒー:ウィズ・ジュ・テーム- nm6自由詩6*05-4-15
クロ- 自由詩705-4-14
ゾンビ社長のとりとめもなく過ぎていく日々- 山田せば ...短歌505-4-9
少しだけ悲しいお話をしたあとに- ベンジャ ...自由詩31*05-4-3
わたし、しんぞうをつぶした- 半知半能携帯写真+ ...305-3-27

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