すべてのおすすめ
まどろみの中で貴方の去る気配感じてみぢかき夜を恨みぬ

白肌のうるおう術も知らぬまま落ち逝く沙羅の姿さやけし

雨の矢に毒を塗りたし恋ごころ睡蓮泣きて梅雨雲を呼ぶ

星合ひの前夜に胸の ....
ビー玉の模様を見つめ問いかえす今日の天気は晴れだっけ

ため息の数だけ幸せ逃げるよと言われ思わずため息ついて

新宿の喫茶店から外眺め忘れものを忘れてる

手についたドクダミのにおい汗の色 ....
思い出の森をさまよう僕はもう少年時代の歌詞から遠い


おにぎりの形している山登る今はまだまだ海苔の真ん中


紫陽花に紋白蝶の眠る午後わたしが汚れているのが解る


花粉から誘われ ....
忘れたよ 待ち合わせてた 花水木
        やさしい声も あなたのキスも

覚えてる? 笑ってくれた あなたのやさしさ
        涙も枯れた うつむくわたし

すきだった すき ....
夜を飛ぶサーチライトをUFOと信じる子には光るシールを

映写機に撃ち落とされた銀幕の穴の向こうの月が綺麗だ

始発にて人気女優のクローンのような女と飛行場まで

新品のアメリカ製のス ....
憧れのシャロン・ストーンのポスターの鼻のところに画鋲が二つ

七月の炎天下での朝礼は戦争映画の軍隊のよう

摩訶不思議ニコラス・ケイジと担任は同じハゲでもこんなに違う

汗だくの機材 ....
青き百合を水に葬る手のひらのかたちのように流れゆく指


横隔膜の失いたる平衡感覚で剣のうへももはや荒野


牛乳を一気飲みする冷たさにすべての蝶の真白く映えり


目を閉じて遠き木 ....
やわらかく青へと染まるリトマス紙わたしの愛も調べて欲しい

インドにはペンケースを踏む象がゐるそのかけらほどの愛が欲しいと

その好きは錯覚ですよと言いはなつ君の思いが春にまぎれる

 ....
風船がしぼんでゆくのは見たくないだから今すぐ針を刺してよ


箱ならば開けてしまうよ血管を通うわたしのパンドラの血


飢えている仔猫にミルクあげるとき黒い何かの目覚めに気付く


 ....
火曜午後喫茶店のコーヒーを猫舌ですくう君の口元

窓枠の銀色のふちと重なった空の灰色二十代の時

さっくりとすすむ静かな五月の{ルビ陽=ひ}自転車こぐ足軽く浮き立つ
きみがさかなになる週末さしのべた指さえ背びれの端かすめゆく



「あいしてる」吐き出す泡の数かぞえ「さようなら」にも見まごう深み



すべての色が吸収され青だけが残る孤独に想いを置 ....
二時間後待ち合わせをした駅に居る君の背中を想って黙る

甘茶色耳にかかるべき髪の毛を指で遊ばせ五分の間を埋め

梅雨前の最後の晴れに出かけよう三浦海岸二人乗りの午後

まっすぐに続く空とい ....
ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で


消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた


きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣

 ....
「昨日はふたつの嘘をつきました今日は今日とて数え切れずに」



たくさんの傘が車道をすぎてゆく雨上がりの陽に影を失くして



風あおぎ枯れ川の春祝うのは帰る場所無き ....
赦すがいい赦せぬものを赦すがいいおまえがおまえでありたいのなら

できませんどうしてもそれはできませんわたしがわたしでありつづけるなら




かがやきのただ ....
雨の音に紛れてニュースが伝えている関係ないよわたしはわたし

都合よく咲いてくれたりしていますわたしに似てるアジサイのいろ

ガラス戸に夏色ばかりが映っている忘れていたよ次の約束

 ....
{引用=猫の目のなかに言葉をさがしてた世界がわたしの部屋だけの夜


はてしなく優しいきみが眠るときおとぎ話の幕が開いて


鍵穴を探す深夜の部屋の中小さな鍵の彷徨う{ルビ行進 ....
窓枠の内側だけがすべてなら世界も朝もはねかえすのに


目をとじたままたしかめる左側まだだいじょうぶ黎明の時


暁の別れとともにおとずれるコーヒー2杯の蒸気する朝


ペダル踏むか ....
読み止しの本のページに蒼といふ字をころがせば梅雨の来たりぬ

カフェで待つ我を嘲笑いしストリートただいたづらに人の行き交ふ

雨音がやけに心に響く夜 広すぎる部屋頼りなき我

泣かぬ空みあ ....
{引用=高速で回転している花束を見ている朝の洗濯機の前


小窓からしゃぼんの香り飛び出して空に散らばる雲の石鹸


仰ぎ見る雲は雨雲どんよりと黒い何かをぬぐえぬ散歩

 ....
電話たたむとくしゃって言うでしょ、くしゃって、きこえた?愛じゃないのよ?


複数のエスを忘れてあたしだけ あたしs チョコレートsssくらいいる


はじめてのひとってそれはひとだっ ....
シーソーと電池の切れたラジコンときみのなみだとそしてさよなら

かくれんぼ3つ数えて工場の敷居を越える(サンタはいない)

この町で一番長い煙突が君と僕との待ち合わせ場所

この町と ....
降りやまぬ雨の重さにうつむきし額紫陽花より珠の零るる


泥濘に踏みにじられしすいかずら晴れない空と泣かないアタシ


わたくしが果てたらどうぞお食べなさい林檎の花は楚々とほほ笑む
  【贋作】『サラダ記念日』

 女宛送る手紙に『友情論』を引用してるだあれあなたは

 愛告げてしまいたけれど遠景の似合うあなたをしばらく惜しむ

 「その歌はよせよ」と君がぽつり言うこ ....
ブランコに51kgぶらさげて光らすための助走をつける


20歳になったら生きる意味がない崩れるための両足で立つ


空っぽになるのに伴う痛みならどこでなおしてもらうんだろう


 ....
 水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏



 砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜



 8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
整然とあかしろきいろに並べられちゅうりっぷこそ花壇の象徴


ほの甘き蜜を湛えし満天の星空の如どうだんつつじ


きゃあきゃあと囃したてられ頬染めてのうぜんかずらの下でうつむく
 ....
夢置いて暮れる中空声カラス 阿呆阿呆となくは誰が為


走り去る回送電車に見し人と命を賭して擦れ{ルビ違=たが}いしや


記憶せしその名霞みて迷い道 あるべき日々に眼を凝らすのみ

 ....
あの嘘を見破るなんて野暮なことしなきゃよかったサヨナラ純情

ツマラナイ女になるなと口癖のように云うから泣いたりしない

ピンヒールの靴を履いたら女王様君はかかとの下で傅く

口紅の色を迷 ....
(RT会議室Aでの出来事)



暗い部屋AC機器のランプだけあたしじゃなくて窓を開けたの


新しい部屋は2人も入らないよ1.5人入れば充分


泣くだけのお部屋があるの地下五階 ....
ねいやんさんの短歌おすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
半夏生- 落合朱美短歌15*05-6-25
小集「日常」- 紫音短歌5*05-6-22
雲の上のレタス- 本木はじ ...短歌1205-6-19
すきもきらいも_涙も恋も- 逢坂桜短歌4*05-6-18
幻燈機の夜- シアン短歌1805-6-17
私立南風高校映画研究会- シアン短歌505-6-16
消灯時間/蝶のかたちに展がる雫- 本木はじ ...短歌1305-6-15
「恋とか愛とか」- たにがわ ...短歌305-6-14
黒い花束- 本木はじ ...短歌905-6-12
からす、なくように。- 吉原 麻短歌4*05-6-12
みなそこテラス- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-11
並ぶ、風と、流れる- 吉原 麻短歌705-6-10
六月は雨- 本木はじ ...短歌1705-6-9
手紙- 木立 悟短歌705-6-8
ノート(会話)- 木立 悟短歌505-6-7
冷夏25℃- たにがわ ...短歌305-6-7
水無月セピア- 野月歩短歌605-6-6
それぞれの日時計- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-6
蒼の季節- 落合朱美短歌9*05-6-4
梅雨空日記- 野月歩短歌11*05-6-3
なんにもしらないくせにね- ピッピ短歌505-6-3
第三セクターの恋人達- シアン短歌605-6-2
花いろいろ_2- 落合朱美短歌6*05-6-2
【贋作】『サラダ記念日』- 藤原 実短歌305-6-1
K- ピッピ短歌21*05-5-30
メトロノームの夏- 望月 ゆ ...短歌37*05-5-30
花いろいろ_1- 落合朱美短歌4*05-5-30
カスレ木- ヤギ短歌3*05-5-26
恋愛のカタチ- 落合朱美短歌12*05-5-22
部屋- ピッピ短歌605-5-20

Home 次へ
1 2