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青空と巨大な廃墟を胸に秘め光について話す放課後


手放した空がいつしか晴れ渡るようにあの日が頷いている


永遠が一瞬になるあの夏に黒板消しが落ちる瞬間


枯涸してしまったならば ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
破裂する宇宙服からこぼれ出すはるかな草原駆けゆく少女


一片の光は遂に熟れ過ぎて落下してゆく宇宙の果実


むらさきの虚無が飛来す青空の上で吐血す宇宙飛行士


太陽のひかりときお ....
ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら


麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像


高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色


「色たちが心中し ....
風も木も滅びゆくときわれもまた等しく愛に抱かれて過ぎよ



降りしきる雨でおまえの声は途切 れ遠い異国である公衆電話


たった今、落ちた花びらだけ見えたった今見えなくなったただ風 ....
思い出の森をさまよう僕はもう少年時代の歌詞から遠い


おにぎりの形している山登る今はまだまだ海苔の真ん中


紫陽花に紋白蝶の眠る午後わたしが汚れているのが解る


花粉から誘われ ....
青き百合を水に葬る手のひらのかたちのように流れゆく指


横隔膜の失いたる平衡感覚で剣のうへももはや荒野


牛乳を一気飲みする冷たさにすべての蝶の真白く映えり


目を閉じて遠き木 ....
満開のころに降る雨いつもいつも恋に似たものすべてはかない


なんとなく聞こえる卵の殻が今割れた気がする恋人前夜


自転車であなたの街に着く前に五月の風に抱かれるわたし


たくさ ....
きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった すれ違う駅


きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏


きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月

 ....
生きている不思議な夢を君は見た?そろそろ君は目覚めるかもね


野山駆け野山駆けられ僕たちは遂に野山に野山られてる


回転扉を閉めれば良いのですあからさまな反射など屈折してしまう

 ....
声色を変えてもわかるきみのこと遺伝子レベルで記憶してるから


色々と迷いましたよだけどこれこれにしますよこれはシャケ弁


開花してしまった空をもう一度つぼみに戻す さらば空想


 ....
ゆふぐれに君とふたりで春の墓地ここでひととき幽霊しようか


「五千年前の約束忘れたの?」花火しながら妹が問ふ


昆虫がふたりの為の出会いなど知らづに運ぶ花粉かな


警報機こわし ....
嶋中すずさんの本木はじめさんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光について- 本木はじ ...短歌315-8-15
不和誘導- 本木はじ ...短歌32+05-11-26
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第三芸術- 本木はじ ...短歌1905-8-25
G- 本木はじ ...短歌1205-6-26
雲の上のレタス- 本木はじ ...短歌1205-6-19
消灯時間/蝶のかたちに展がる雫- 本木はじ ...短歌1305-6-15
TOMORROWNEVERKNOWS- 本木はじ ...短歌905-4-10
イエスタデイをうたって- 本木はじ ...短歌17*05-4-5
春のそうめん- 本木はじ ...短歌7*05-4-4
春のきまぐれ- 本木はじ ...短歌10*05-3-24
廃失者- 本木はじ ...短歌2604-5-24

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