すべてのおすすめ
満開のころに降る雨いつもいつも恋に似たものすべてはかない
なんとなく聞こえる卵の殻が今割れた気がする恋人前夜
自転車であなたの街に着く前に五月の風に抱かれるわたし
たくさ ....
風吹かれ 桜の街道 花吹雪
季節が巡る 東京の街
きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった すれ違う駅
きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏
きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月
....
生きている不思議な夢を君は見た?そろそろ君は目覚めるかもね
野山駆け野山駆けられ僕たちは遂に野山に野山られてる
回転扉を閉めれば良いのですあからさまな反射など屈折してしまう
....
かすみそうこんなところに居ないって知ってるからこそ似合わぬ花を
花のかげ虫とる蜥蜴に欲情し不謹慎に{ルビ柏手=かしわで}をうつ
立ち昇る汗で湿ったハイライト噛み締めたってあなた ....
{引用=1:声}
暴ければ骨がみえるようつくしい燃ゆる緋色の声みえずとも
{引用=2:色}
郷愁もあざけってくれ雨粒に色などないと笑う君なら
{引用=3:つぼみ}
花つけず逝ってしま ....
声色を変えてもわかるきみのこと遺伝子レベルで記憶してるから
色々と迷いましたよだけどこれこれにしますよこれはシャケ弁
開花してしまった空をもう一度つぼみに戻す さらば空想
....
のどけきは君の口づけかウグイスかどたどしさに花も綻べ
毎朝がはじめましてと新鮮なまぶしい目覚め軽いくちづけ
片想いあの手この手で口説きたい君が恋しい一人サーカス
人知れずそろりそろりと訪れる誰も気づかぬ別れの日
毎日が当たり前に過ぎてい ....
ぷりりんとチョコの入れ物売っているフォークの先に突き刺さる月
ヴァイオレットきみの口笛残酷に金魚のエサは二粒三粒
鍵盤は白黒白黒白白黒カレーライスに蜂蜜入れる?
ふざけてるふざけてる ....
歩き出す 30分で寝るために回り続けた扇風機まで
売春で出会った君が好きだったロイズのチョコを噛んだりしてる
今一度死んでもいいというような気分で英語の授業を受ける
明日の朝、起きら ....
カ ン パ ネ ラ 君 の 骨 な ら 返 さ な い 。
殺 し 合 う に は 低 す ぎ る 空 。
包帯の白い左手{ルビ空=くう}を切る もいちど翔んでみせようか? そら
沈黙の闇に寝そべり
ああ此処も
宇宙のどこかと
耳を澄ませる
ゆふぐれに君とふたりで春の墓地ここでひととき幽霊しようか
「五千年前の約束忘れたの?」花火しながら妹が問ふ
昆虫がふたりの為の出会いなど知らづに運ぶ花粉かな
警報機こわし ....
雨 止めば 頬の雫 も 消えるのか
拭えば広がる 悲しみ は 要らぬ
振り向かぬ背中に 言葉は何も出ず
冷えたくちびる 押しあててみた
うつむいて 茜にふやけた頬 閉ま ....
1 2