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合浦の浜に藤を見に行くのが好きだって
ばあちゃん 僕にお菓子を買ってくれて
二人してバスに揺られて 行ったよね

桜も沢山な公園だけれど
その頃は いつも人が ごったがえしで
僕は ....
何処までも響いて鳴り止まない森の梢たち
降る雪が そうして白金の鈴を鳴らしている
耳の先の黒い兎が 雪原を駆ける

(優れた獣は所謂 「気配」を感じる 
 視聴覚と触覚、臭覚を統制する  ....
象牙色の季節
その風景画の中を 汽笛を燻らして
蒸気機関車が きみの笑顔を揺らして
ほら 行くよ


音もなく上昇してくる太陽に
映画のエンド・テロップのような終わりを感じた朝

 ....
未来
人造人間が リゼルグ酸ジエチルアミドを
舌下に吸収した時
解かれていなかった 魂の 謎の幾つかが
明らかになるだろう


部屋中の塵が惑星になって
光りながら ゆっくりと往来する ....
土色に枯れた千の蛾が部屋を覆い尽くす
それに 白粉の殺虫剤を 噴きかける
ぽそぽそと 大小の蛾が 落葉になって
床に重なると 兄さんが 粉で真白の瞼を擦って
真赤な涙を垂らしながら言う
「一 ....
松岡宮さんの小野 一縷さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
藤を見に_/_****年不明- 小野 一 ...自由詩6*11-4-9
尖端_/_****'04- 小野 一 ...自由詩6*11-4-6
ポエティックコラージュ_〜スロウモーション_/_****'9 ...- 小野 一 ...自由詩4*11-3-17
粉雪_/_****'03- 小野 一 ...自由詩5*10-11-7
悪名_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*10-3-26

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