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私はやはり、と
言わざるを得ない
やはりあの{ルビ畦道=あぜみち}を
脇目も振らず
私は歩いていたのだと


炎天、真昼、陽炎
夏が侵攻していた
それはいつも匂いから始まる
濃厚な ....
女が化粧している
裸の背中を私に晒して


射抜くような眼で
鏡に映し出した己を見る
内にある存在へ
女の手は問いながら作用する
ただの身だしなみでも
誰かに見せるためでもなく
太 ....
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている


嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから

 ....
塔野夏子さんの和泉 輪さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
侵攻する夏_(2005.8.3)- 和泉 輪自由詩1605-8-3
化粧_(2005.7.29)- 和泉 輪自由詩1205-7-30
ソネット(触れている)_(2005.5.15)- 和泉 輪自由詩2505-5-15

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