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かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
擦り切れている背表紙を
後生大事に持ち歩く
付箋に躓くことを繰り返してしまった

左手には一束のシャレード
紐解いている間に
夏の森は
微笑や涙やトキメキを頬張って
色彩を奏ではじめて ....
硝子細工の
幾つかの重なりは
小さな風の溜まり場をくるくるとかき混ぜて扉を揺らし
丘に続く小道を夢見るのです

夏が降り
気まぐれな模様を織りなして
あのひとの指に留まった雨粒が私の
 ....
塔野夏子さんの藤丘 香子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日付を打たない手紙- 藤丘 香 ...自由詩62+*07-9-1
夏の鍵盤- 藤丘 香 ...自由詩41*07-4-30
或る夏の理由_「風の通り道」- 藤丘 香 ...自由詩33*05-5-21

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