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お三時に彼はハンドルを回し
胸の部分の扉をパカリとひらいて
よい風を招くために
陶器のオルゴールを鳴らした
それは凛とした音色なのだけれど
彼はハンドルを回すことに執心していたの ....
それはかすかに透きとおっているので
向こうの景色がいつも滲んでいるのでした

朝霧を 食み食み
押し殺されたような時間を過ごし
まれに降る雨のために山裾で低い警笛を鳴らしたり
青い ....
 

あたりさわりのない野辺は
どの角度から見ても真直ぐだった
だから
生き物の骨組みはどこからでも見れた


胸のあたりの骨の向こうは
いつも何かが始まって
終わっていた
始ま ....
塔野夏子さんの嘉村奈緒さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小丘- 嘉村奈緒自由詩1307-2-7
まぼろしのけもの- 嘉村奈緒自由詩12*06-12-27
リトグラフ- 嘉村奈緒自由詩1306-7-9

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