すべてのおすすめ
自分が何をしたいのかが分からない…
どこに行き 何をすべきなのか…
ただ自分が何かをしなければいけないこと
ただそれだけははっきりと分かる
ただそれが何なのか…
今はまだ謎の ....
押し出されてゆく
押し出されてゆく
波打ち際を
海へ
風が背中を押す
バルチック海ではない
鎌倉の海でだ
実朝が幻の建造船を ....
闇蔓
白肌の君の胸
あれは夏の昼の
湿りを帯びた触覚
儚い情事の床
柔らかい君の喘ぎと
裏腹の薄暗い罪悪の灯火
吹き溜まりホテル
しだいに蔓が巻き覆う
また夏が廻 ....
ごめんよ
もう恋してないんだ
あなたは愛を乞うが
わたしに降り積もるような愛はないから
わたしに降り注ぐ恋でないと
反応できない
はじめから
構造が違 ....
制約というもののなかで
燃える人がいる
囲まれていないと
神経症になってしまうようだ
囲いの中での
同等は
都合の悪いときの逃げ道
隙あらば
頭ひと ....
雨の夢を見た
ひどい降り
傘が足りなくて
私たちは戻ろうとしたけど
硝子の扉はこちら側から開かなかった
振り向くと沖に知らない人ばかりになってこわい
貝の表面についてる回虫みたいな模様がこわい
高波が何でも持っていこうとするからこわい
クラゲが知らないうちに沢山わいてこわい
あが ....
ベッドの脇
ランプの{ルビ灯=あかり}を落とした机の上
時計のついていないベルトと
髪を{ルビ梳=と}かしたことのない{ルビ櫛=くし}が
寄り添って置かれている
聖なる夜に贈り物をしよう ....