殺人事件のあった部屋で
終始悲鳴をあげている誰か
飲み込まなくてよかった何か
気にとめないでよかった在りか
眼のかすみだと思い込んで
そこに居た影を忘れた



たちくら ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない

言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
青春から春を取ってしまって
絶望の青しか残らなかったのさ。
青い鳥が青いのが
当たり前だと思ったら

僕らは青色を見失ってしまう

手放しても惜しくもなく
逃げてしまっても気づかないままに
そしてまた
青い鳥を探すのさ

見つけるため ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの


くるくると
回る
地球儀の おと


重ねた手のひらの微熱 ....
孤独は受け皿ですから
こぼれた何かを受け止めるのにひっしです
こんな自分でも
在る
ということに満たされている
ひとりぼっちの
ぼっちという響きが好きなように
社会の残酷さを嘆くとき
 ....
1.

かみさまは、どこですか。



2.

かみさまは、どこですか。

道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした

まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
 ....
しらない

どうしようもなく生臭い、
地面に根付いた身体で僕は生きている
いつも僕を引き摺り倒すのは生活感でしかない

この街が違うってことなんて、
耳の聞こえる時から知っていた
 ....
冬の夜 外で光る 幾つかの線香花火
君は僕の名前を呼ぶ 消えかけた線香花火
だけど僕には君の名前がワカンナイ(ワカンナイ♪)

強面のお兄さん(ライアン)はタンクトップな猫背で
線香花火を手 ....
とても綺麗な歌だと思った
ヘッドフォンから流れるソレは
真夜中の闇に溶けていくけど
その歌の“愛してる”は
とても切なく響いたから
明日の朝、天気が雨でも
“愛してる”
うん、悪くな ....
 本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら .... 君は

紙飛行機の

折り方を

知っているかい





空に投げつける

紙飛行機の

ことじゃないよ




 ....
雨が降る
赤い丸型ポストに
届けられるはずだった
ホワイトデーのお返しが
ぽつんと残っていて
送り主のドキドキと
受け取り主の喪失を
抱え込んでいる

雨が降る
路地裏の捨て猫 ....
広い、窓のあった部屋
私の一部分がそこで途切れていて
確かな
薄い胸で必死に空気を集めていたこと
息切れと
ほんの少し気持ち良いと思える
ぴりぴりとした痺れとで
滑り込んできた電車は目眩 ....
虚無をまとって闇を隠せば
それは限りなく深い透明のように見える

あなたは
自分を見せることなく
優しさを浮かべた瞳で見つめる

僕は
その優しさの結晶に自分を映す
一つの優しさ ....
はずむように近づいてくる
あなたの息は白くない

コートは着てこなかったよ
と言って肩をすくめる姿は
想像よりも少し小さく見える

はじめましてとはじめましてがぶつかって
どういたしま ....
もしも
子供のころ、
話していたように
あなたが王女ならば
僕が王子ならば

地平線の向こうに
街が燃えているのを見るでしょう

そう

こんな物語の終末は
こんなありきたりな ....
唸ってるエンジン
緩めないアクセル
歌ってるラヴリー
苛立ってるデイジー
満ち足りないダーリン
壊れてるライター
咥えてるハイライト
気取ってもブッチャー
笑いなよアンジー
飛んでく ....
飛べる

きっと飛べる
飛べるきっと

きっともっと飛べる
きっと飛べるもっと
もっときっと飛べる
もっと飛べるきっと
飛べるきっともっと
飛べるもっときっと

きっともっとず ....
青いリボンが似合ってる
テディベアを抱いて
恋の炎を静かに燃やして
君の顔を見て
静かに告白

月がちりん、と
揺れました。
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
花は美しく
どんな世界をも完成させます
花は清く
失った物の美しさを
思わせるようです

花は明日枯れるので
一層美しくありたいのでしょうか
その
脅えるように開いたつぼみは
わた ....
 あの頃
 お前の肩や脚はとてもしなやかで
 あまやかな長い髪を靡かせ
 気まぐれに
 そう   気まぐれに
 柔らかな胸を預けては
 誰とでも踊っていた

 高層ビル街の端っこの ....
きれいな空があることを
忘れたくなかった

雨が降るのを
空が落ちてくると言った 僕は
落ちてくる空を見たことはない

びしょ濡れになってもいい
見上げた空がきれいであるこ ....
空 に 見 つ け た

君 の 羽 根
シギさんのおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いまの名前- ホロウ・ ...自由詩2*08-5-12
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩68*05-7-3
アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩53*05-6-19
武装放棄- いとう未詩・独白63*05-5-9
浪人生の独り言- くしゃみ未詩・独白5*05-4-23
青い鳥が青いことを知っていても- ベンジャ ...自由詩6*05-4-22
白黒のフィラメント- 嶋中すず自由詩4305-4-18
淋しさ- ベンジャ ...自由詩5*05-4-17
かみさまについての多くを知らない- 望月 ゆ ...自由詩43*05-4-10
少しだけ悲しいお話をしたあとに- ベンジャ ...自由詩31*05-4-3
- 待針夢子未詩・独白305-3-30
線香花火_Thanx_4__good_conversatio ...- 虹村 凌自由詩1*05-3-28
世界で一番優しい言葉- りぃ自由詩105-3-28
詩人の罪- 岡部淳太 ...散文(批評 ...40*05-3-25
【_電子メールの紙飛行機_】- 豊嶋祐匠自由詩5*05-3-23
雨が降る- 385自由詩3*05-3-23
大きくはない、手で- 霜天自由詩905-3-23
水晶の人- ベンジャ ...自由詩1005-3-15
そうやって春は来た- ベンジャ ...自由詩1305-3-14
If_you_are_a_royal_princess,_I ...- くしゃみ自由詩2*05-3-14
ゲーム- 大覚アキ ...自由詩105-3-14
きっともっとずっと高く遠くそうやって果てしなく飛べる- ベンジャ ...自由詩405-3-13
テディベア- くしゃみ自由詩5*05-3-12
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
仄暗い公園で- ベンジャ ...自由詩33*05-2-12
心を保つ花- 月山一天自由詩8*05-1-31
スロウダンサー- のら自由詩105-1-31
空と大地の間で交信する- ベンジャ ...未詩・独白7*05-1-30
あ、- 有邑空玖携帯写真+ ...32*05-1-26

Home 次へ
1 2