うみの うえの くもは
ひろく そらに わたり
おやは こども つれて
あおの なかに すわる
かぜは とけて とまり
ときの なかに おちて
よせて かえす なみも
ひろく みれば ....
建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている
昼下がり
子供たちがホースで虹をつくる
二階のベランダから身を乗り出す猫
視線の先には
鳥が羽を休めている
鉄骨が発する低い唸り声が
体 ....
買ってくださいとうつむき加減に
冷えた指先は白い花を思わせた
不幸を売り物にできる時代じゃない
他をあたれよと背を向けたとき
飛ばされた風に散らばる花片
見開かれたままの瞳は残像をとらえ
....
目を閉じて目を閉じないで目を閉じてそんな器用な真似はできない
手応えを感じているの?ラケットにガットも張らずに打ち返すきみ
舌を出し振り返るきみほらそこに妖精みたいな花が咲いてる
....
右手を軽く握って手首を曲げます
そしてそのまま右耳のそばへ
もしできるなら
左足で首のつけねを掻いてみましょう
気持ちいいです
陽だまりでぐてーっとなって
幸せそうな表情を浮かべま ....
指先でつまんで
そのあとどうするの?
まさか捨てたりしないよね
脇役は最後まで残っても
結局脇役で
だけどその場面を彩るのには必要なんだ
パセリ
緑色のアクセント
僕が ....
私は、横を向いて眠ります。
少しでも、あなたの吐息を感じていたいから。
私は、手を伸ばしてあなたに触れるのです。
でも、キスを落とせないのは私が臆病だからでしょう。
私は、あなたが好き ....
すべてか無か
どちらかでなければいやだとおまえは言う
絶対でなければ安心できないか
愛か憎しみか
そうでなければ信じないとおまえは言う
決定的でなければ答えられないか
おまえを見つめるまな ....
やらなければいけない仕事のファイルを開きすぎて固まってしまったPCをいじられているような・・・そんな気分の瞬間。
今おもえば
あなたもあたしも自分があって
でもひとりじゃいられない
独りが好きなのに
時々部屋をあったかくして
家に呼んだりするあなた
料理が好きな ....
君のそばに
まだ天使はいるよ
黙って
君を見守っている
僕は天使じゃないけど
君を見捨てたりしない
君の笑顔も泣き顔も
心に焼き付いている
僕は ....
バ ス 停 で 誰 を 待 つ の か 時 刻 表
ダ ム の 底 校 舎 の 上 を 泳 ぐ 魚
婚 姻 の 日 も 沈 み ゆ く 夕 日 か な
ふ ....
あなたは
何も言わないけれど
手のひらから
聞こえてきた
あたたかい指の
ぬくもりが
わたしのからだ
いっぱいに
ひろがって
かなしみが
消えた
連れが後から来るなんて
嘘だよ
運ばれてきたコーヒーの熱さも
凍った心には
効き目が無い
お前といっしょなら
今日死んでも
明日死んでも
明後日死ん ....
“いちご味のケシゴムって知ってる?”
小さな子が僕にむかってきいてくる・・・
けど・・・・それって、“味”じゃなく“香り”だろ?
僕は、「知らない。」と答えてみたけど・・・
その子に「 ....
兵蔵さんのお顔を 息子さんは知らない
息子さんは知らないのだから お孫さんは全くわからない
お名前は 存じております
この街の 開墾のために入られて
のちに
戦地へと向かわれた御方です
....
目を閉じれば暗闇
その中にも色は
ぽつり、ぽつりと
置かれている
....
あなたの名前を何度も呼んでいるうちに
気づいてしまいました
あなたと僕が結婚したら
同じイニシャルになるのだと
らりりりり、るるりらり。
らりりるりり、るるりらりら。
らりらりらりりろ。るるらりりるるる。
こんにちは。こんにちは。こんにちは。
らりり、らりり。
世界はPink。
....
夢へむかう
あなたのため息が
スキ。
小さな期待と
大きな不安と
逃げさるような
来るような
夢へむかう
あなたのため息が
スキ。
カードは 秩序
壊すのはいつもジョーカー
笑顔ほど
恐ろしいものはない
と
いうこと
あなたはいつも
ジョーカー
笑顔でわたしを揺さぶって
このゲーム
負けるかもしれ ....
i like,i like,i like,i like,i like,i like,
i like,i like....i like,girls like,just like
天使って いえる顔じゃ ないけれど いいじゃない? 仮名ぐらい。
{引用=春のうららの ふあら ふわら
雪 かしら?
どこかしら 届く ぬくもり
ふあら ふわら
おひさまに 気づかれないように
かくれんぼ してた のに
みつかっちゃっ た ....
キスのやり方なんて忘れてた
なのに君は僕の気持ちも聞かずに
その潤んだ瞳で見つめて
何の前置きもなく小さな唇を
その潤んだ瞳を閉じることなく
ためらいもせずに何度も
そういう僕も目 ....
いつまでも続いていくよ
足音だけがしんしんと
君は確かにそこにいるの?
遠く遠くにいるように
のばした腕さえ届かない
薄くなってきたと言われないよう葉っぱを増やす
本気で光合成にチャレンジする
見つめられても赤くならない
暖かくなるまで耐える
3センチくらい伸びる
病気を治す
仲間 ....
きみがのこしたもの。なにもないこころ。
いつまでも、あかるいそら。浮遊しつづける水滴。
あめになるまえの奇跡の萌芽。静止した<とき>。
目でみようとしても、耳できこうとしても、
き ....
憧れは
いつまでも
追い続けていたいから
完全な憧れなど
持たないんだ
寒空の 声が殺せて 頬濡らす
此処露は泣かぬ ものかと耐えて
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