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宵闇は
切り子細工の紅茶に透けて
紫紺も琥珀の半ばでとまる
グラスの中では
流氷が時おり
かちり
ひび割れて
薄い檸檬の向こうから
閑かに海を連れてくる


壁の時計は
ゆるり ....
咳がひとつ
窓を抜けて
枯草のなかに逃げた

草むらには
どうやら微熱の欠片が
カマキリの卵のように固まって
冬をやり過ごそうとしているらしい

わたしは昨夜見た夢を覚えていない
 ....
ふもと 鈴さんの銀猫さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
早春- 銀猫自由詩18*06-2-10
冬に白い靴で- 銀猫自由詩14*06-1-7

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