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マンボウは太陽を目指した
海の太陽魚の誇りにかけて
ゆっくり大きく時たま猛スピードで
深く深く光の当たらない世界で生まれ
本能のまま小型の魚類を食い殺し
悠々と泳いだ
独り淋しく悠々と ....
ねぇ、ママ
ねぇ、ママ
昨日漁師さんがこういったの
「おまえは正真正銘本マグロだ」
って。
でも、ママ
あたいはマグロなんかじゃない
きれいに揺れる いそぎんちゃくだよ
....
君とこの先いくつの美来を乗り越えるだろう
荊と呼んだ道はどこまでも続くんだ
僕等は手を繋いでいくだけ
其れだけで歩いて行けるんだ
これからもイキテ行くのか
悪魔の翼はカラスのように墜ちて ....
僕の腕には骨のない子ども
僕の隣には乳房の三つある少女
骨のない子がくねりくねりとうごめくので
僕の両手は自由にならず
電車が揺れるたびよろけて
少女の乳房をわざとではなく肘打ちしてしまう
....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって
あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
ぼくの名前は秒針
チッチッチッチッと音を鳴らして
0秒から59秒まで
時間を知らせるのがぼくの存在
ぼくはある待合室の掛け時計の中にいた
ぼくのことを見詰めている
ひとりの女の子が居た ....
進夜さんの自由詩おすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
マンボウ
-
*くろい ...
自由詩
2
04-12-8
本マグロ
-
めぐみ
自由詩
7*
04-12-7
ミライ
-
*くろい ...
自由詩
2*
04-12-5
死にも詩にもならなかった断片二つ
-
佐々宝砂
自由詩
3
04-9-30
真空フラスコとティンカー・ベル
-
umineko
自由詩
45*
04-9-20
精神科の待合室でのつまらない妄想。(千葉県民の会で朗読したや ...
-
よだかい ...
自由詩
16
03-5-21