マンボウは太陽を目指した
海の太陽魚の誇りにかけて
ゆっくり大きく時たま猛スピードで

深く深く光の当たらない世界で生まれ
本能のまま小型の魚類を食い殺し
悠々と泳いだ
独り淋しく悠々と ....
ねぇ、ママ
ねぇ、ママ

昨日漁師さんがこういったの
「おまえは正真正銘本マグロだ」
って。

でも、ママ

あたいはマグロなんかじゃない
きれいに揺れる いそぎんちゃくだよ

 ....
 1
精液まみれの手をアスファルトの水たまりで
そそいでいる時に視える風景の優しさ
トリアゾラムの溶け込んだ血液が通った
指先がかじかんでいく、温かさ
恋人に貰ったポケットの煙草は
両手の ....
君とこの先いくつの美来を乗り越えるだろう
荊と呼んだ道はどこまでも続くんだ
僕等は手を繋いでいくだけ
其れだけで歩いて行けるんだ

これからもイキテ行くのか
悪魔の翼はカラスのように墜ちて ....
えぇ はんぱではないので^^; ざーっと書き出します。
( )は心の声です。

1.まじめな男はきらいなの  (私まじめです!)
2.毎日が退屈だから  (私は忙しい!)
3.恋愛が苦手なあ ....
カラス
ゴミをあさる黒い鳥
不吉な鳥
いつのまにか増えて
群れて

人を襲いはじめる
そんな風にしたのは
人なのに
−増えたら殺さなきゃ
どうして
−だって恐い
何が

 ....
壊れた窓枠に夏草が絡んで居る


肺の中に迄拡がって其れは


あたしの息の根を止めてしまう


「廃墟は未来だ」と云った


行く末を知って居るかの様


不変なものなんて無いのだろう


空の ....
僕の腕には骨のない子ども
僕の隣には乳房の三つある少女
骨のない子がくねりくねりとうごめくので
僕の両手は自由にならず
電車が揺れるたびよろけて
少女の乳房をわざとではなく肘打ちしてしまう
 ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
ぼくの名前は秒針
チッチッチッチッと音を鳴らして
0秒から59秒まで
時間を知らせるのがぼくの存在

ぼくはある待合室の掛け時計の中にいた
ぼくのことを見詰めている
ひとりの女の子が居た ....
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