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それは遠い遠い昔のこと
命は身体という
不自由な傷つきやすい器を
必要としていたという

鼓動 とか
呼吸 とか
だから今はもう
命の比喩としてかすかに
その器の記憶を伝えるだけ
 ....
僕らは歩く
九月のふちを
ほろほろと崩しながら

重い夏が過ぎたあとに
おとずれるはずだった
空虚
さえ失われて

行き場をなくした僕らの
可憐な破壊衝動が
あかるい空へ
微細 ....
零は零れる
存在と存在のすきまから
消滅と生成のすきまから
音も立てず零れる

零という名で囲われた
自らの内の虚無へと
絶え間なく零れる

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りつさんの塔野夏子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
long_long_ago- 塔野夏子自由詩725-12-13
九月散歩- 塔野夏子自由詩7*25-10-1
零は零れる- 塔野夏子自由詩5*25-7-27

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