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「後継者が欲しい」
については諸説あると思う
もし有性生殖をしなくて済むのなら
皆が雑草のように自家受粉している筈だ
そして私はそれを成し遂げた
同性愛で
はっきり言って君達は ....
突然の私信に「あなたのことを何度も見た」
「(なんとか言う喫茶店?か何かの名前)で待っている」
コメントには「私に"も"神が見える」「統合失調症」「夫の首を切りかけた」
....
まあ誰も聞いていやしないのだから
話ぐらい書いておいても別にいいだろう
その会社に入った当初から
とにかくきな臭いことは分かった
業務上で何か法に引っ掛かることはしない
(たとえば右から ....
その夜
母が自殺したという報せを聞いて
私は高速を飛ばしていた
なんとなくいつか死ぬだろうとは思っていた
包丁を手に「(死んで)」と言う母
誰よりも優しい声で
もうあの家に帰りたく ....
淡い恋の思い出でも語れれば
もうちょっと
人の当たりも優しくなったんだろうが
思い出せば出す程つらいなら
忘れればいいというが
忘れたところで何が残るっていうものでもない
未来
....
「君にラーメン作って隣で眠りたい」手首に剃刀宛てながら彼女は言った。「洗濯物畳んでパートに行きたい」睡眠薬をODした後で彼女は笑った。俺の所為で死ぬかもしれない女と寝た事が有るか?他の男との仲を三千年 ....
貴方のたなごころに転がったラピスラズリ
移り気な宝石の名前をした恋心
さよなら
まぐろの刺身に醤油をかけながら
ひとりで見つめるNHKニュース
さよなら
どうしてそんな身体 ....
私を私たらしめているものは
不運なことに病気である
普通の学校に行き
普通の人と結婚し
普通の職場で働いて
普通の墓に入る
私を私たらしめているものは
不運なことに病気である
....
牙を剥いた猫のように
腹を見せた猫のように
状態にしか喜びを見出せないなら
私達はきっといつまでも
楽園には辿り着けない
君に映った私の中にしか見えない
私に映った君にも見ようがない
....
釣鐘草の咲く
月面に
あなたの遺した手紙の
波紋が浮かぶ
月から見た空の色を
青だと言って
あなたは眠り
地球の言葉の寝言を呟く
夢から覚めた後
オレンジジュースを飲んで
食パンを ....
治らない病を抱えていること
眠る必要がなくなり
頑張ることは命取り
人と"生きる"ことがなくなり
その時をじっと待つ
その時って何だ?
よく分からないが
風や ....
さんまの美しい食べ方に苦心しながら
私は一体何になるつもりもなかった
朝が来たら眠り
夜が来ると起きる
醜いソネットを書き
友達は嘘を吐いた
400円の蝶のブローチ
私には作れないか ....
君がもし
から始まる物語
もし鳥だったら
魚だったら
花だったら
何をしていただろう
何を見ていただろう
何を呼んでいただろう
私はそこにはいない
父も、母も、兄弟も友達 ....
私の見える所に私の城はない
(嬉々として母はギャンブルに金を払う
鴉たちが空の歌を教えてくれる
(鴉の王は鴉
私のいる所に天使がやって来る
(見えないのは翼なの ....
もう誰も傷付かないといいのにな
と思ってる
めくらうなぎみたいな人生を送りたい
めくらうなぎしかいなくて
めくらうなぎとも交尾しない人生
めくらうなぎだけど
めくらうなぎだって知ら ....
自分の醜さを知っている
家族も私を捨てようと思ったことさえない
声を上げないから分からなかった
悪夢を生んだと
スミレという名の
愛する世界
歌うことがすべてだった
誰もいない
....
君の為に詩を書いた、と
彼は明け方テーブルでコーヒーを飲みながら
呟いた
永遠になればいいね
と私は布団の中でうずもれながら笑って
外では朝日がおどり、鳥達がおどり
秋 ....
あなたのこと
最初から
なんとも思ってないから
大丈夫です
話をする気がありましたか
結婚しますか
血が繋がってますか
目が合いましたか
あなたが思ってることも
思ってないこ ....
みんなを守る
ということについて
彼らは
面白い関係をしている
悪意を疑い続けることで
守ろうとする人
善意を信じ続けることで
守ろうとする人
何かを作り出す仕事じゃない
そ ....
最初から あなたも 同じだったのに
思い違いをした 私が悪いんです
申し訳ございません 余計な期待をして
きっと 分かってくれると 勝手に
あなたの脳内に 誰がいても
私には 関係ござい ....
フジバカマが 咲いてた 千年前 袴みたい と笑った子がいた
アサギマダラのオス は その花の蜜を なぜか精力剤に使う
皆 気が狂ったように 河を憎んで そこにフジバカマが 咲いた
何 ....
戦火の焼け野原で
そこに天国があると聞いたから
私が殺した人の死体を埋め
空を見上げた
彼は私を殺そうとした
同じことをされても仕方がない
でも
私は生きていたいと思わなかった
....