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野路をとおりぬける
あかや、きいろ
の、光にあやかって
秋になる
やわらかな処から
いたみ
所作のたしかさに
むくの
下地の剥げた椅子が
ころがる
部屋いっぱいに
....
するどくなり
すぎると砕ける星の咲き
ゆわえた髪のほどけから
静かにはじまる秋の日暮れた
錆つきにまとった油膜の
ふしまつ
みちくさの愛らしい赤白の
蕾だか花だか、わから ....
せいかつの折り目は星を繋いで
迷子になれなかった
花々のかおりを籠もらせたそらの
雲のうすくなった背をなぞり
つめたい道路にすりおろされた
あかきいろを見つめてみる
....