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空をとぶ猫も少しはいるらしい

あの月は風船の月舟の月

夢の国かぞえて遊ぶ四日目と

ヴァイオリン下手は下手なり風の音

声立てて笑う父にはお味噌汁

まんなかを押したら凹むお饅 ....
「静寂のむこう」

夜がおわり、朝がおとずれて
静寂のむこう
話しかけてくる神さまたちがいる
あれは小鳥
あれは子猫
あれはのらいぬ
あれは人魚
ためいきとほほえみとで
くうきょな ....
少年はレインコートに身をつつみ

葉桜の葉になりきらぬ薄緑

月の袖涙にかかるうすら雲

虫たちの悦びを待ついつまでも

惜しまれて哀惜の時父の顔

墓の{ルビ辺=べ}に花を植えし ....
「朝の夢」
 
食卓にはフルーツ・グラノーラと
地中海ヨーグルト
ラジオのFMからは
ドロレス・オリオーダンの
「ドリームス」が流れる
僕は朝の夢を感じる
これから天国に行かなくっても ....
「みかんのはこ」

うちではふるいようふくは
みかんのはこに入れられて
ほんのりといい香りがついていたけど、
とてもしあわせだったよ。



「りんごのはこ」

いつまでもつめた ....
ひとつだけただひとつだけ夜を見る

悲しみが始まるのはただ朝の後

カーテンを開けて覗き見る夜の街

切なさと美しさとで色を染め

ピアノの音打楽器だって教えられ

猫の尾を踏んで ....
「しなものになる」

しょるいを作る
しょるいを手渡す
しょるいを顧客にくばる
挨拶をする
おはようございますを言う
おつかれさまを言う
ルールでもないのに
昼食のときにいただきます ....
「じどうしゃのたまご」

じどうしゃのたまごがうまれたから
あるいていくよ
ふかしたら
うしろをおしながら
またあるいていくの
後部ざせきにせんぷうきをおいたら、
じどうしゃもきっとす ....
「かもみーる」

よるのじかんはやすらぎで
かもみーるのかおりただよう
あなたはじょうねつてきな
おさかな
さんごの海のなかを
じゅうおうむじんにおよいでくる
なんて……
かもみーる ....
人のいない深夜のナースステーション

のそりと出て互いに驚く顔見合わせ

せめてコーヒーくらいは喉が欲している

朝のすきま戸のすきまを吹く優し風

所有欲さえぎるフェンス淋しくて
 ....
「ヤドカリ」

たまにはヤドカリのまねをしよう
せなかをかいて
おなかをかいて
さあひっこし
ボクは貝ではないよ
ボクは蟹ではないよ
中途半端だけれどキレイずき
おくびょうだけれど堅 ....
「季節巡回」

ゆっくりとガスタンクのむこうに
光は暮れて、
コブシの花は枯れました
サクラは咲きました
ゆっくりと前進しますね
それはわたしなのですが、
わたしの影でもあって、
太 ....
闇夜には似合いの歌があるのです

げんげ田をこえて野ネズミ丘をいく

ハナミズキよく似た香りを持った人

ラ音からゆっくり下るセレナーデ

白き月青き地球の対となり

地に落ちてそ ....
#これはAIによって書かれた詩#否、そうではない#このトンネルのむこう#かつては人であった#魚の怪物#フルーツ・バスケットを捧げなさい#おかしなファッション#タピオカが好きだなんて#おかしい子#屋台と .... あたたかに日は暮れ夜は明けまた今日や

水仙の咲き誇る庭目の裏に

まだ遠き夜の奥処にかすむ月

下手くそなバイオリン奏でていた父よ

老人と言わずに済むなら総て釈し

御の字とこ ....
 それは、<恐ろしい>を表象する塔。……あってもよいのだろうか? <恐ろしい>が。──あっても良いのだ、なぜなら世界は、いくつもの戦慄で満たされているのだから……いや、まさしく無数の。きらびやかなこの ....  それは、思わず気を失うほどの雪の吹きだまり。──いや、光の吹きだまりであるのか。白色光の一色のなかに、世界の半透明の「真髄」のような幽霊が立ち並ぶ。200mも行けば次の幽霊に出会える……。一人に触れ .... 星占い今日のわたしを導いて

この罪なら{ルビ頁=ページ}の間に間にゆらめいて

ラジオから聴こえる声は潮騒か

小鳥が転んで落ちる涙は血の色で

もう去った白鳥に届く/届かない声
 ....
 それは、ルート4からもルート66からも離れたところにある。もとよりこの国では、ヒッピー文化など無用の存在であるのだが、墓畔には花園すらもなく、23段の石段が地上とこの霊園とを隔絶している。代理で来た ....  さまざまに貝殻の散らばる海の──足を思わず切ってしまいそうな──四度の和音によって、微分されていく空、空の空。面ではなくて、線の空が垂直に海に降りてくるところの光を、掌に押しとどめてつかまえなければ .... 幽霊が大笑いして枯れ桜

酸化する大気なのです春の宵

眠れぬ夜ハンドクリームのジャー抱えて

小むすびとお菓子を持って自転車旅

まずは海それから空と想い馳せ

通り過ぎる風をた ....
「子供」

たいせつなこと
あたたかなこと
まいにちのご飯のようなこと
さびしくなったときに思いだす、
いとこの飼っていたくろねこのこと
インコにえさやりしたこと
はらぺこで原っぱをか ....
 はあ、長い……退院まではやはり三ヶ月ほどかかるようです。

 今日は父が面会に来て……同じ病棟の年下の患者さんから「家族が面会に来るのって嬉しいですか?」と聞かれたのですが、「うちの父親はもう認 ....
わからず屋だったんだねと妹の目

病棟のテレビに映る尋ね人

暁のガス局のタンク{ルビ赫=あか}に揺れ

花曇りの花は増えたか雨模様か

病にて吹き送る風うしろ足

涙かな花に滴る ....
 入院中のことを何か書こうとも思うのですが、なかなか……何を書いていいのか迷うというのはあります。そもそも患者さんたちのことをあれこれ書くというわけにもいかないですし……

 無難なことを書けば、 ....
ひな鳥の巣立ちの巣には{ルビ幸=さち}の枝

一回転しながら笑う春ツバメ

親の行方子の行方とも知らない日

目の前で生まれた命尊くて

一つの死そこから生まれ春になり

白鳥が運 ....
 見上げた時には空があったのだけれど、見下ろした時には視線の先には水たまりだけがあって、すでに空に何があったのかも忘れていた。

 そんな日はわたしもかつての恋なんかを思い出せるようで、ただしそれ ....
アルパカに乗ってあなたは星に触れ

殺伐としていないのは鬱だから

ホトケノザなぜそんな名になりしかと

お向かいの煙突に二羽巣立つツバメ

ポップコーン携えいつかの小旅行

{ル ....
東からゆっくりと昇ってくる──
それが恒星だと、
私達にはわからない、
私達はそれを神という。

ある部族はカレに対して贄をささげ、
ある部族はカノジョがセカイを創ったと伝える。

1 ....
壁に文字死にたくないと手を挙げる

美しさと悲しみなんて分けれずに

遠くにはいやまさる光放たれよ

すず風に別れをつげる二度目の夜

抱かれてよ抱かれないとは誰も言わず

朝焼け ....
リつさんの大町綾音さんおすすめリスト(35)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句2*25-4-24
ピアニッシモ- 大町綾音自由詩325-4-24
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句5*25-4-23
夢の詩- 大町綾音自由詩4*25-4-23
- 大町綾音自由詩4*25-4-22
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句225-4-22
働くということ- 大町綾音自由詩4*25-4-21
午後のどうわ- 大町綾音自由詩3*25-4-20
深夜の紅茶- 大町綾音自由詩2*25-4-20
つれづれと俳句(無季)」- 大町綾音俳句4*25-4-20
月へ行こう- 大町綾音自由詩9*25-4-19
大人になって- 大町綾音自由詩225-4-19
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句2*25-4-19
死(オセロ)──このトンネルのむこう- 大町綾音自由詩4*25-4-16
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句2*25-4-16
塔──戦慄するセレナーデ- 大町綾音自由詩225-4-16
ストリート・フラッシュ──街角の幽霊- 大町綾音自由詩5*25-4-15
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句225-4-15
墓──マザーロードから離れて- 大町綾音自由詩325-4-14
海──切断された微分された線の- 大町綾音自由詩325-4-14
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句225-4-14
思い出- 大町綾音自由詩8*25-4-13
つれづれと- 大町綾音散文(批評 ...5*25-4-12
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句6*25-4-12
つれづれと- 大町綾音散文(批評 ...3*25-4-11
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句2*25-4-11
旅程──一つの残余である夕べ- 大町綾音自由詩4*25-4-11
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句325-4-10
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