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小指の赤い糸は
昔切れてしまったのに
どうしても
元に戻したくて
手繰り寄せたのは
赤くもない色の糸だった
生きるって
そんなことの繰り返しだな
僕は少しだけ可笑しくなった
時計の針が
何周も回って
気が付かないうちに
年老いてしまう

ほとんどのことは
幻影のように
記憶のすみの方で
薄っすらとなって
やがて消えてしまう

それでも
忘れたくない ....
人は
自分の知らないところで
起きたことを知らない
だからといって
違う現実があったかもしれない
と思っても仕方のないことだ
人生の半分は
見たことのない夢で出来ている
川崎都市狼 Toshiro Kawasakiさんの花形新次さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 花形新次自由詩324-12-27
時計- 花形新次自由詩324-12-26
老い- 花形新次自由詩424-12-24

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