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 虹の国

ヒバリは高く飛び
庭で虹を作って
笑いあったひかりの季節は過ぎた
あの虹は
偽物だったのかもしれないし
本物だったのかもしれない
空に虹が架かるたび
そこへ行ける気がして ....
きみの王國と、ぼくの王國を秤に載せてみようよ。
新しい王國のために、頭の上に亀をのっけて
哲学者たちが車座になって議論している。
百の議論よりも、百の戦の方が正しいと
将軍たちは、哲学者たちに ....
大晦日の夜から元旦にかけて
年神さまが誰も知らない山から降りてきて
健やかな子どもの足裏に
ひと粒の種を植えてゆく
今年はせいちゃんの番かもしれんねえ
そう言って祖母は細い目をいっそう細くし ....
地図も時計も捨てた時
人間が現れた

日が暮れる
人がどうなろうが
宇宙には関係ない

葉っぱは叫んだ 葉っぱの言葉で
豊かさにすがる人々が挙って生贄を捧げる
まぶしい海の街に聳え立つ女神の像が淫らに、
そして聖母のように微笑んでいる
見よ、彼女が踏み荒らした諸国の苦しみを

アフリカの中央部、西部、そして ....
雪明かりの中、ひさしぶりに散歩に出る
獣たちの足跡が点在し、ときどき走っては敵に怯えるように急ぎ足になったり、少ないながらもその痕跡が塗されていた
時折、小声で独り言で事を説明する私は酷く滑稽であ ....
きみの手は、
しっとりとした雪が、
もうすでに降り積もっている、
ひんやりとした夜の雪原である、
ぼく、うしどし。
おれは、いのししで
おれの方が〝し〟が多いよ。
あらら、ほんとね。
ほかの〝えと〟では、どうかしら?
たしか、国語辞典の後ろにのってたよね。
調べてみましょ。
うう ....
身体の隣には
太平洋があった
太平洋は凪いでいた

名の無い
小さな海が好きだった
その海は机の
引き出しの中にあった
机は遠く故郷に
置いてきてしまった

それなのに
 ....
手のひらですくえるほどの軽さ
ふっと息をかければ羽毛のように
水のようにさらさらと
それくらい
それくらいと言いたいのに

あなたが踏んだ泥は何億年後かにも
化石になって残るだろう
た ....
「時間がないから。」と
あの娘は駅へと急いだ
僕は「見送る。」って言って
無理矢理バスに乗り込んだ
駅であの娘が言ったよ
あの娘が言ったよ
「私付き合ってる人が居るの。
私一度だけ結婚申 ....
レンガが降ってくる

##### 線路

十字ボタンで突き刺したんだよ

 夕闇の水田のなかを、幽霊たちがとぼとぼと歩いていく。
隙間から光のこぼれる
カーテンは閉めたまま
布団の中
隣の温かい曲線をなぞり
指や足を絡め
パズルのピースを探り合い
ピッタリ嵌めて
繰り返し
もう少し
繰り返し
あともう少し
 ....
知らない 知らない 知らない 街で
知らない 知らない わたしは たたずむ

知らない 知らない 知らない 花を
知らない 知らない 風が 揺らした

知らない 知らない 知らない 場所へ ....
あなたが天にましますかどうかに興味はない
あなたが起こす地上の奇跡も期待しない
あなたが開いている天上の門もどうでもいい
ただあなたと呼ばれるもの
あなたを呼ばう人の声の
ただくちびるの動き ....
ふと

人生は砂時計だろうか?

と思いつき

書いてみる
なぜひかりがさしている
なぜがたがたとゆれている

あなというあなからたれながして
うつくしいていでいきている

ぶってほしいつよくつよく
あきらめてほしいきつくきつく

きみはてち ....
小指の赤い糸は
昔切れてしまったのに
どうしても
元に戻したくて
手繰り寄せたのは
赤くもない色の糸だった
生きるって
そんなことの繰り返しだな
僕は少しだけ可笑しくなった
ちょっといいですか。
あなたは神を信じますか。
牛の声で返事をした。
たしかに、神はいらっしゃいます。
立派に役割を果たしておられます。
ふざけてるんじゃない。
ぼくは大真面目だ。
友だ ....
黒い写真は我々に何を語ってくれるだろうか

           干からびた
       噴水の
         中を走る
             純粋さ

      岩の
  ....
照らせ 照らせ 光よ 照らせ
光は 孤独なのだから
ひとりでに かがやくのだから

回せ 回せ 宇宙よ 回せ
思うより なにもかも短いのだから
夜ひとつさえ 瞬きのうちなのだから

流 ....
世界はゆめ
みてる
木々の上で
鳥が鳴いている
その光景を見ている
鐘の音が
どこかで聞こえる
耳を澄ます。

日々、


暗闇のなか、一日がはじまる どこか
に行こうと、 ....
いつか森のいちぶだったもの
小鳥をすまわせ
そのうたに耳をかたむけていたもの
みどりの葉をめぶかせ
ゆびさきは空へとむかう
よるになれば流れる星のゆくえを占ったもの
むささびの発射台になっ ....
時計の針が
何周も回って
気が付かないうちに
年老いてしまう

ほとんどのことは
幻影のように
記憶のすみの方で
薄っすらとなって
やがて消えてしまう

それでも
忘れたくない ....
乗れなかった列車
届かない指先
人混みの中
涙が頬をつたい
わたしは遅刻

会いたい人がいた
伝えたいことがあった
できることなら書類に
その滑らかなサインまで
いただきた ....
飛び続ける

眼下で燃える海
着陸できる空港はなく
明日には燃料も尽きる
混乱したオートパイロットが機首を上げて
成層圏を目指そうとしてる

凍ったフロントガラスを冷めたコーヒーで ....
ああ、冬晴れだ

差し込む光と空気に

猫を羨む
灰白に濡れ光り筋立つ
幾つもの鍾乳石に這いつくばり
辿り進んでいるうち何時しか女が道連れに

ニコッともせず先をいく女の
その剥き出しの背骨の
やはり筋立ち浮き動くを見入る内に
脊椎の筋 ....
人は
自分の知らないところで
起きたことを知らない
だからといって
違う現実があったかもしれない
と思っても仕方のないことだ
人生の半分は
見たことのない夢で出来ている
辞書を捲る指が
陽をうけて透けている
あなたの顔を忘れ 声を忘れ 名を忘れ
それでも愛を覚えている
川崎都市狼 Toshiro Kawasakiさんの自由詩おすすめリスト(46)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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冬のにおい- 山人自由詩17*24-12-31
雪手- 本田憲嵩自由詩1624-12-30
木にのぼるわたし/街路樹の。- 田中宏輔自由詩15*24-12-30
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