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そよ風で編まれた
風の言葉に
連れられて
私の耳は進んでゆく
行く先は分からないまま
雑音混じりに
聞こえる
ここから
静かに静止する
最後まで
たとえ無様な最期であっても
「あ ....
遥かな静かさの声に
耳を傾けてみれば

自らが今に在ること、

過去からの行為
今生を貫き頭部へ
滲み拡がり幾重にも 

未来未知へ棚引き入りつ、

静かさの声の尚も遥か
此処 ....
左右の花瓶に生けた
百合の花
花びらの隙間に
ひと雫の涙

もう二度と会えないんだ
花の香りに慰められるのは
僕の方

空っぽの手のひら
重ねる君の手はない

閉じ込めた記憶
 ....
祝いの誕生日

庭に切り殺した 美しい植物をあげる

3歳児の顔で 姉は

うさぎの顔のついたスリッパの方がよいと 駄々をこねる

それは、植物よりも利便性が高いから

それは ....
洗濯機のとなりで
展覧会があった
淡い色だった
人々が行儀よく
並んでいた
わたしも会場に
入りたかったけれど
チケットを
衣服と一緒に
洗濯してしまった
昨夜折った笹舟を ....
初夏はまだ始まったばかりだというのに、早生まれのトンボがもう死んでいる、アスファルトの上にその細い細い機体を傾けて、まだ生きていたかった、みたいに、そのうすいガラスのような透明な羽を、そよ風にかすかに .... (また降りそうになってきよった)



泥酔状態で唄う桜坂 音痴でふざけすぎるけど
黒いネクタイと白いワイシャツが いつもより艶っぽかった
「泣きそうになったわ」と あとで口にした
その ....
 地上のある一部の上を
 浮遊しているシジミチョウ
 少し伸びている青芝には
 いちめんの陽射し

 こめかみを撫でる風と
 こうしていま、私はひとりで
 ビルの壁際に沿った歩道を歩き
 ....
心当たりがないことを
指摘されて戸惑う
それは本当だろうかと
疑ってみるけれど
自分が思う自分と
他人から見た自分は
イコールにはならないようだ

意識のないところでも
自分を発信し ....
 おとつい買ったばかりの
 ミドル丈のレインブーツ
 人気のない舗道に目をやりながら歩く
 おおきな水たまりもへっちゃら

 雨はアジサイの植え込みを揺らして
 色づく花房に打ちつける
 ....
二人の影を照らす
月明かり
朝まで踊る
私はここにいるって
感じさせて

やめないで
音楽がすごく良い
秘密のビート
挿し込んで

私たちはずっと
朝まで踊る
朝まで踊る
 ....
今日は月曜日

朝から色々色々色々

そんなこったろうと思っていたけれど

こんな日は自分をもてなす

蒸しパンを蒸かす間

烏龍茶を淹れる

私の茶壺は

茶色のぽっ ....
『ジイドの日記』を読んでいて、ぼくがもっとも驚かされたのは、友人であるフランシス・ジャムについて、ジイドがかなり批判的に述べていることだった。ジャムがいかに不親切で思い上がった人間か、ジイドは幾度 .... 角度に実直に
ながれる水
起伏に忠実に
うねる水
感情に従順に
あふれる水
代謝に一途に
したたる水

速さを競って
にごる水
優しさに慣れて
とどこおる水
正しさを嫌っ ....
こんなふうに、結局のところわたしたち似たもの同士だし。こんなふうに、流れ、うずまき、ぶつかりながらまじりあい、あわだつ分子のひとつひとつだし。

ペイズリー柄の緑色の安いバンダナを買いたかっただけ ....
蛾蛾蛾、
長い長い年月の、
土とホコリの溜まった、
そのアルミニウムの窓枠に無数に繁殖するに至った、
その、ちいさなちいさな三角形の飛翔体、
蛾、
蛾蛾、
蛾蛾蛾、
蛾蛾蛾蛾蛾蛾、蛾蛾 ....
挨拶しても
返事はない
吹き出しに
見えている
心の声だけ
饒舌なんだ

好き嫌いで
仕事が滞る
そんな感情
無駄な時間
仕事効率化
できないよ

怒る気にも
なれないよ ....
僕の心を
ジュースにしたら
きっと
とても酸っぱくて
ドロドロで
不味いのだろう

三ツ矢サイダーのように
なりたいと
言っていたら
世の中には
僕に砂糖や炭酸を
入れてくれる ....
昨夜観た
別れ人の
私の眠る
寝床に
ま直ぐ座る
マボロシの
余りの厚み、
声音の感触、
やはらかく
あたたかく
寄り添い続け
恐れることも無く
只々お前なのか
ほんとうにと ....
都会にポッカリと空き地
照らすのは日の出から
カンカンぎりぎりと草原に
射し込めてこの爽やかさ
今日という日の 日日草
翳りだけ待たされて
鼻先につん!とくる
風は明日を感じさせない ....
見よう見まねでお好み焼きを焼いている

ぎこちない手つきで箸を握る人

きっと月の裏側から来た人だろう

そこは聖地でオリーブの実を照らす

 Tintarella di Luna ....
学校の帰りに、駅のホームで電車が来るのを待っていると、女子学生が二人、しゃべりながら階段を下りてきた。ぼくが腰かけてたベンチに、一つ空けて並んで坐った。「こんど、太宰治が立命に講演しに来るねんて」「そ .... 節分

鬼さんこちら 手の鳴る方へ
遠ざかるのは
誰の声 時の足音


ご飯

一人分の 米を研ぐ
冬の大三角
溢れそうな乳白の光

こーひーぶれいく
ですね
時代を追いかけ
時代から遠ざかり
時代に取り残される

言われた通りにしていたら
ものわかりのいいバカになりました

数の数え方と色の見分け方
下手の横好きは生きる術でした

知っ ....
歌をうたってる
僕がいる
歌が聞こえる
だれかの

どこかのだれか
いまごろ
僕を歌う
だれかのために

気まぐれな
歌をうたう
いつの間にか
はじまってる

どこかのだ ....
夏の陽に
背中を焼かれながら
ふとあなたを思い出す
あの日最後手を振ったのも
こんな暑い日だった
あなたに似合う自分になれるよう
今日も生きてみるよ
日焼けが気になることに
違和感があるんだ

出し惜しみのない太陽の光
ただ輝きの役目をしている
ひとりひとり輝けるように
鑑として無言で真理を翳す

日焼けが気になる季節に
日傘をさ ....
昨晩見た夢は
わたしのあたまのなかに
かろうじて残ってはいるが
触れることはできそうもない
かたちないもの
見たといっても
まぶたはとじられていた
不思議なことだ

朝はかたちあるも ....
お花畑が好きな
あなたに出会うまでは

あちら側なんて
存在しないと思っていた

お花畑が好きな
あなたに出会ってからは

あちら側を
薄っすら信じるのも悪くないと思っている
 ....
君が見下されたら
そこで既に君と奴に差がついている
勿論君が上だ

奴が下を見て
君の水面に反射した姿だとは
気付かずに
指差して笑っている

そんな奴に君は何も負けてはいない
栗栖真理亜さんの自由詩おすすめリスト(132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風に乗り_今を生きるのだ- こしごえ自由詩12*25-6-23
フューチュラマ- ひだかた ...自由詩11*25-6-22
Lily- 自由詩12*25-6-22
_白い日_- 月乃 猫自由詩12*25-6-22
買い物- たもつ自由詩15*25-6-22
寂静- 本田憲嵩自由詩1925-6-21
マツリアト- 唐草フウ自由詩12*25-6-21
蜆蝶- リリー自由詩14*25-6-21
いびき- 自由詩12*25-6-19
通行人- リリー自由詩11*25-6-17
Dance- 自由詩9*25-6-9
六年目の茶壺(ちゃふう)- 花野誉自由詩9+*25-6-9
_TWIN_TALES。- 田中宏輔自由詩13*25-6-9
- 夏井椋也自由詩12*25-6-7
ペイズリー- 片野晃司自由詩1325-6-7
- 本田憲嵩自由詩13*25-6-7
人間関係- 自由詩9*25-6-6
三ツ矢サイダー- sonano自由詩1025-6-6
病臥の幻、魂の現(改訂)- ひだかた ...自由詩925-6-5
日日草- 洗貝新自由詩15*25-6-5
_スパゲティナポリタン「Tintarella_di_Luna ...- 洗貝新自由詩11*25-5-29
LAUGHING_CHICKENS_IN_THE_TAXI_ ...- 田中宏輔自由詩15*25-5-26
こーひーぶれいく- 梅昆布茶 ...自由詩1525-5-25
guilty3- TwoRivers自由詩12*25-5-24
ソングバード- 自由詩10*25-5-24
- sonano自由詩11*25-5-24
太陽の傘- 朝焼彩茜 ...自由詩1125-5-24
- そらの珊 ...自由詩20*25-5-24
あちら側- 夏井椋也自由詩16*25-5-24
例えば人によって態度を変える奴とかに- sonano自由詩11+*25-5-23

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