白目が灰色に染まりはじめる
黒目が必死に見つめるもの
白目を穢して
黒目に映る暴力の影
白目は不安から恐怖へ
黒目がきらりと光る
白目は恐怖から絶望へ
黒目が執拗に見つめるもの
白目が ....
すべての駅は
改札を捨てて
だれかのおとしたメロディを
つぎはいでゆく
終点が
ただよう終着駅へ
咲いて
散る

それしか
人は見ていない

散って
生きる

そのことを
人は見ていない

愛でて
酔って
呆けて
憐れんだら

人は春を忘れて

葉桜の下を ....
雲のヴェールを被り
君の瞳の輝きが霞む
昨日までの甘い囁き
ひんやりとした沈黙
言い訳めいた口調で
言葉が空に散り散り
曇り空に溶けていく
空が重く息を潜める
ざわめく心の隙間を
轟 ....
ぼくはなんという大馬鹿ものなんだろう
話はみなぼくのわがままばかりで
きみを深く傷つけた
欲しいものを正直に欲しいと言わず
何より大切なきみを失った
歳の差を気にして戸惑い嘘をついた
もっ ....
恥ずかしくらい若かった
初秋の街角から立ち込める金木犀の香り
今でもその匂いを求めてさまようことがある
その、樹木のある家を見たこともなく
たぶん老人が住んでいたのであろうか
おそらく猫もい ....
気のつよいのは、はは
泣きべそなのは、ちち
そんなふたりに、わたしはよく似てる

いつになってもこのかなしさは
変わることがない
いつになってもこのさみしさは
何にも代わることはない ....
深夜、ふと思い出し
夢の中でカレーライスの
分解を始める
専門の工具を使って
肉は脂身と赤身を分け
さらに赤身は一本一本
繊維のネジをはずしていく

ご飯の一粒は小さいけれど
 ....
ボーナス制度とは搾取ではないか。
封建制度の名残である。
賞与は褒美として渡される。
縛りつけるつもりなのだ。
(ボーナス入るまで、やめないでねって。)
給与だけなら12回の手 ....
そういえばあなたは 春がキライでしたね
春は余計に淋しくなってしまうからと
いつかぼそっとつぶやいてたのを
ぼんやり覚えています


今でもやっぱり 春は淋しいままですか


気 ....
人を処すのに刃物はいらぬ
リスパダールの3ミリもあればいい

毎日、微量の毒を盛り
病死に見せかけ死んじゃった

あ、歴史もびっくり現代の
やること変わらん人類史

隣りの国を嘲れば ....
香を焚き
花を散らし
夜は更けてゆく
想いは深く星空に消え
来し方を想いだす

きみと暮らした18年
時には重く
時には軽やかに過ごして来た

互いに栄華の時は過ぎ
これからは別 ....
陽気に囲まれて
気持ちが持ち上がっていると
釘のように刺す影
不安の裏地で
肌がかぶれる

絶望ばかりしていた
私にさようならしたのに
転落しそう
眩暈に揺れて
踏みとどまる

 ....
春嵐 吹く風のなほ 荒ふるや 待ち時間にファミレスで
注文のランチはすぐに平らげて手持ちぶさた
大型案件がすぐ目の前
いつ呼び出されてもいいように
張り込み刑事さながら待機
スマホの充電が減っていく
ドリンクバーで何度 ....
ミモザの木は枯れてしまい、可憐な黄色の花はもう記憶のなかだけの花になった
枯れた原因は、ミモザの木に肥料を与えたせいだったようだ
あとでわかったのだが、ミモザにとっては不必要なものだったらしかった ....
きみはどこでおりるの
ないしょだよ
そっか

ほしへかかる鉄道

どれくらい経ったかい
あれからどれくらいたっただろうね
君が降りてから何年経ったかい
ぼくがおりてからなんねんたった ....
食べる
空を食べる
それにはまず 雲を食べなきゃ
雨雲を食べる
口の中が 水っぽい
雪雲を食べる
口の中が 凍るよう
赤々と燃える太陽は
さすがに食べられない あっちっちだもの
空を ....
降るひらは
何も想ってないのかもしれない
舞うひらも
はせる思いは重いだけよと
愉しませ哀しませ
ことばのない、季節空間
散るひらが
揺り動かすのは勝手な
人のつくった情動、記憶、 ....
なぞなぞ

5つあれば
じゅうぶんでしょう
人指したいって
からだにフィットしないけど
中指よりも親指がよくないかい

さくら公園の彫刻でもあるまいし

猫は小指
薬指だったら良 ....
この灰いろの曇り空の下、
君のくちびるだけが赤い、
mysterious eyes,
そんな、頬杖の突きかた、
 君の寝顔をみていると

 波だっていた心が落ち着くのはなぜだろう

 寝返りをする横顔は

 どこか不安そうにみえるけど

 眠っていても笑い顔にみえるよ

 眉毛を掻く右手が可 ....
朝の冷たい床を踏んで
温水を浴び始める
髪を洗う事にする
泡を立てて
それを洗い流す
泡が伝う
うちがわの
頬を触る


冬をひとつ
生き延びた
ことになる
手を握る
生き ....
やがて白銀の景色は薄桜に染まり、
雪風は砂風となってアフリカの砂漠へ移り吹く

ぐにゃりとした冷たい肌のやつは、
サハラ西岸の浅海で捕れた後、冷凍されて
TAKO と記された紙箱に詰められ海 ....
女性アナ「本日のゲストは関根勤さんです」
パチパチパチパチ
女性アナ「関根さん、以前はラビット関根、さんとおっしゃってたんですよね」
関根勤「  ええ… 」

たけし「おい!松村、ウサ ....
私たちが暮らしてゆくのに、
米を買うのにも窮するような毎日だったら
きっと憲法第25条は守られていない

ご飯と納豆だけの朝飯を食べ、
お昼は抜いて、
夜はカップ麺を食べて眠る

そん ....
「白翔会病院」

白翔会病院の前にあったM病院よりも、
随分、立派になっていた。
送迎バスが下山口駅、小手指駅、荒畑より出ており、
勿論、病院からも送ってくれる。
しかも、MITは放射線を ....
ミサイルが街におちて
なつかしい光景が
吹き飛んだとき

私は絶望の意味を知った

むなしい風が
吹き抜ける



いとしいひとが帰らない
夜空の月は残酷だ
涙ながして

 ....
人生を捻じ曲げる、
まっすぐに終わりへとむかう
ひどく短絡的な直線を
乱暴にぐいっ、と曲げる

きっと皆は、この僕が
まっすぐ進むと思っていただろうな
でも突然、進路を捻じ曲げたから
 ....
ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー、です父上。
それはブロッコリー、あれはカリフラワー、これはキャベツ、あれは菜の花。
ブロッコリーはね、花のところを食べるの。
白いのがカリフラワー、緑い ....
栗栖真理亜さんのおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
eyes- 自由詩9*25-4-14
無色- wc自由詩9*25-4-12
サクラチル- 夏井椋也自由詩1125-4-11
風を祈る- 自由詩8*25-4-11
傷心- レタス自由詩9*25-4-11
金木犀- 山人自由詩14*25-4-11
陽が昇るまで- 唐草フウ自由詩925-4-11
カレーライスの分解- たもつ自由詩925-4-11
懲らしめてやりなさい。- 田中宏輔自由詩17*25-4-10
しるし(改稿版)- 涙(ルイ ...自由詩5*25-4-10
どいつの咎だ- りゅうさ ...自由詩4*25-4-10
別離- レタス自由詩10*25-4-10
Stabbing_Shadow- 自由詩10*25-4-9
春嵐- リつ俳句4*25-4-9
ある日の俺様- 自由詩8*25-4-8
花のあとさき- そらの珊 ...自由詩10*25-4-8
- wc自由詩12*25-4-8
食べる- 菊花紫煙自由詩925-4-7
はらはらせん- 唐草フウ自由詩13*25-4-6
猫と宇宙とネットの海と- wc自由詩8*25-4-5
手摺- 本田憲嵩自由詩1225-4-5
君の寝顔をみていると- 佐白光自由詩4*25-4-1
エイプリルシャワー- 大村 浩 ...自由詩13*25-4-1
桜飯- atsuchan69自由詩19*25-4-1
関根つとむ(ギャグ詩)- 洗貝新自由詩9*25-3-28
憲法第25条- atsuchan69自由詩17*25-3-27
1月28日メモ_「病は気から」「詩考」などなど- りつ散文(批評 ...4*25-1-28
反戦詩習作「お願い_誰か」- りつ自由詩3*25-1-24
- atsuchan69自由詩24*25-1-14
ブロッコリー- 大町綾音自由詩10*25-1-10

Home 次へ
1 2