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テーブルの上で
蜜柑が燃えている
そのふところにたたえた水を少しずつ手放しながら
冷たく燃えている
つやつやとした
ともしび
坊やが食べこぼした
アルファベットびすけっとのかけらたち ....
手をふるときは
まっすぐになってさよならに添えられ
指切りをするときは
その関節はやわらかく曲がる
一番ちいさな指
小指が
だれかの小指と出会うとき
非力な小指ゆえに抱き合うことがで ....
ライトブルーの空
すこうし白をのせた色
あの色を知っている
埠頭に咲いた可憐な花もまた
無邪気にすみわたって
人の秘密をあらわにさせる
そんな色をしていた
或いは
指を彩る鉱石もまた同 ....
手のひらに載せたガラス瓶の中は不可思議な水で満たされていて
米粒ほどの数匹のさかなが泳ぐ
ここで生まれてここで死んでいく
生殖も食事も排泄も
すべてのことがその水を介して完璧にめぐっていくのだ ....
「きのうのよる、ミイちゃんがかえってきたみたい。ほら、からっぽになってる」
わたしは妹に話しかけた、からっぽのミイちゃん用の銀色のお皿を持って。
「ほんとだ、ミイちゃん、かえってきてごはんたべたん ....
長い通院生活も今日で終わる
とある春だった
通い慣れた道、河川工事はまだまだ続くらしい
詳しくは知らないけれど新しい駅が出来るという
パン屋、スーパー、マンションや公園、行き交う人々
駅を支 ....
一日一度静かに燃える家があり
今まさに燃えさかっている
そしてその近くの電線に
数羽の小鳥が舞い降りた
いつぞやのにぎやかさはどこへやら
今日の電線の音符は歯が抜けた様相
それでも音符たち ....
ヒロセマコトさんのそらの珊瑚さんおすすめリスト
(37)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
夜のテーブル
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そらの珊 ...
自由詩
7*
24-4-13
指切り
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そらの珊 ...
自由詩
11*
24-3-29
春はうたう
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そらの珊 ...
自由詩
10*
24-3-27
小さなさかなの物語
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そらの珊 ...
自由詩
14*
24-3-24
ミイちゃん
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そらの珊 ...
自由詩
8*
24-3-20
紅白もくれん
-
そらの珊 ...
自由詩
11*
24-3-19
閑古鳥の楽譜
-
そらの珊 ...
自由詩
10*
24-3-18
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