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青空に黒い蜘蛛の巣張るように樹々の梢が伸ばす指先
詩、
て、なにさ
自称詩人、
て、なにさ
他称詩人、
て、なにさ
想い、
て、なにさ
テク、
て、なにさ
伝えたい、
て、だれにさ
夜のう ....
ひとにも会わない
歩いても歩いても
だれもいない村で
とてもなつかしい
しろいろのけものに会ったんだ
子どものころには
野原を走りまわっていたよ
....
まひるの
やさしい風が吹くころに
きらきら
ふりそそぐあたたかい
はるのひかり
あたらしい
一年が始まります
すこし
わくわくする
ひかりの舞踏が視えます
....
『鏡よ、鏡?』
と
尋ねつづけたあの女は
実は
《その》衝撃の前日まで
《世界で一番美しい女性》であったし
その、
気も狂うような事実を告げられた日も
実は
《世 ....
欠けていく
月のすき間に入り込む
涙みたいな悲しい記憶
言葉より
刺さる牙などない夜の
そして月さえ牙に視えるよ
おだやかに
生きてきたからおだやかな ....
夜が明けるまえに
聴こえる悲しみのなかから
海の音を選んだのは
この国で恋を失った人魚が
そこで泣いたと聴いたから
夜の花がしおれてゆき
夜は最後の呻めき声をあげて
抱き ....
あおいブランコが
艶めかしい金髪みたいな
風の中
閉ざされた午後の公園で
ゆうらりと
ゆうらりと
ゆらされていた
目にみえる
死人に
いのちはあるのだろうか? ....