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妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
縄とびをする子を探していると
ピンク色のセータに 水色の縄で跳ぶ子がいたので
失礼して
卵を置きました
割れて出たのは 木屑です
カラス 雀 みみずく キリンなどが それを喰うので
「トッ ....
彼女からの手紙が
炊飯器の中で見つかった
もう
ほっかほかの
ぐっちゃぐちゃで

炊きたてのご飯はうっすら黒く
食べると微妙にインクの味がする
時おりぐにゃりと繊維をかんだりもする ....
バス停で
ネクタイをしていないことに気がついた
社会人としてあるまじき失敗
かといって家までネクタイを取りに帰る時間も無い
ネクタイに代わるものを探していると

あった
ベルトだ
 ....
幻光音勝る神に重厚せよ焼香する翳り臭いは外耳に渦巻く神秘に激しい光振動を伴い触媒する躍動する精神に若輩或は若年妄想が透明な不透明を貫通したる恥辱の極み程自殺者の血液を薔薇に変え転生する我と我の子ら憎し .... 彼女に歌をつくってあげたかった
とってもスウィートでハートフルなやつを
彼女のためだけにつくって
彼女のためだけに歌いたかった

プリンの歌がいいな
うん、いいね

僕はノートに詞 ....
世間はタソガレであるが
私はいま目覚めたところであり
いまからロードーしなきゃならんのであり
それは私が選択したことなので
いたしかたないのではあるが
なんてうんざりしてたまらないタソガレ
 ....
年老いた画家は絵の中の少女に羽を描いた
羽を得た少女は絵の中の空を楽しそうに飛び回った

画家は少女にもっと立派な羽をつけたくて描き直そうとしたが
羽をとられてしまった少女はうつむいている ....
街中を
ウィリアム・テルが走り回っていた
何故ウィリアム・テルと分かったか、というと
それはどう見てもウィリアム・テルだったから

駅前の市営駐輪場に
真っ赤なリンゴがポッツリとあった ....
cgcgcgcgcg/
cgcgcgccugacutauautcuat/
偽りの神はすいかを進化させた。
彼等が食べやすいように種をなくした....../
tcatctatgccgacgaca ....
1時間前
起床時間の1時間前
あたしはまだ眠れていない
30分前
起床時間の30分前
あたしはまだ眠れていない。
いつの間にか意識はとだえ
そして聞こえた母の声
まだ、頭が覚めてない。 ....
私はもう涙しません
何故なら、そう決めたからです
だからもう涙しないのです

地球温暖化が進んでいるといわれている昨今
これからの降雨量も心配でしょう?
だから貴重な水資源を失いたくないの ....
たわしはもう
わたしのことなど忘れて
海に帰ってしまった

たわしのかわりに
いわしで風呂の掃除をすると
少し生臭かったけれど
自分も海に帰れたような気がして
そのような気がして

 ....
たわしを買ってきたわたしは
綺麗な洋服を着せて居間に飾った

たわしはどこかわたしに似ていて
わたしは一度もそのように飾られたことなどなかった

日曜日
わたしはたわしを使って風呂掃除を ....
冷たい目が嫌だった
冷たい言葉が苦しかった
だから君を冷たい海に沈めた
冷たく綺麗な君に似合う
青く深い海の底へ

似合うね
やっぱり
君に似合うよ
冷たい海が君には一番
寂しい海 ....
響くは坂道
古い声
紅く吊られる瓢箪と
風鈴混じる
狭い道
いけば戻れぬ
向こう側
押して黙るは
伝えられ
風が音無く
かけていく
ここは古
町の角
人の欲とが
狭間なら
 ....
いろんなものがぶら下がっていたので
ついつい拾ってきてしまった
天井から吊るすと
いろんなものがいろんな色に光り
窓を開ければ夏の風に吹かれて
いろんな音をたてる

シャリン、チャリ ....
羽根のない感情は愛に似たかたちをして傾いたまま空間を押し広げる。
次々と貼り重ねられる湿り気のある紙片 に爪先をおろせば、
あるいはめくれ上がる雪原 手を広げて落ちていく 空間の柔らかな深さ!
 ....
矢も知れぬ ことば儚き憂い月
つぐなってつぐなっていいかもしれぬ

ルビーの空を見上げた先に 彼らが見ている空の先に

酔っ払った思いだけ 方耳に仕舞い込んで浮いていた

ゆれる
夢の中で
年老いた象が悲しそうな顔をしていた
どうしたのか、と聞くと
故郷のアフリカに帰りたいのだと言う

草原で捕獲され
動物園に運ばれてからの調教師との親交や
子供を出産したこと ....
台所に落ちていたピーマンを
コロコロと転がす

窓の外
喪服を着た人が数人通り過ぎていく
誰かの死はいつも何気ない

昨日より少し蒸す部屋に
何の比喩にもなれない私がいる


 ....
駅前で冷蔵庫が名刺を配っていた
私も一枚欲しくて列に並ぶ

冷蔵庫の中が無性に見たくなって
ドアを開けようとすると
少しムッとしたみたい
ガサガサ音をさせる

もらった名刺には冷蔵 ....
虫歯が痛んだので歯医者に行った
虫歯を治してください
口をあんがあと開けたのはいいけれど
白衣を着たおじさんに
ここは目医者ですと言われてしまった

仕方なく
僕は自動車の整備工であ ....
ねえ、雨

+



+

遠い

+

いつも

+

記憶

+

遠い

+

ねえ、雨

+

崩れる?

+

崩れない ....
上半身はキミで
下半身がボクだったら
きっと最強なんだろう
ボクらはそれほどまでに中途半端で
それほどまでに完璧なのだ
1.
顔を洗って髭を剃ると
私の顔は鏡の中にあった

洗面所の窓
その外にはいつも外があって
夜がまだ薄っすらと残っている

貞淑なやす子は朝食の後片付けをしている
今までの毎朝 ....
いっこうにかまわないよ
赤唐辛子まるごとでも
肉厚のにんにくひとかけ
適当に刻んで
汗ばんだ体温で茹でるスパゲッティ
沸騰する茹汁の泡々
鍋に浮かぶひとかたまりの雲に
見入ってしまう
 ....
ア サ?
  メ?が、さめたら
 ナマエが、なくなっていま
  シ
  タ。

 タ?
   
 ハト?

ベッドのまわりは一面、ハトのむれ
灰色のモウフみたいにウメツクサレ
 ....
猫がまどろんでいる
暑い日差しがつくる木陰の下
遠くで遊ぶ子供達の声に
耳だけぴくぴくさせている
暑い日の午後は猫につきあうのも悪くない

つながれることもなく
餌を貰うときだけ媚びる自 ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
多々田 駄陀さんの自由詩おすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界エレベーター- たもつ自由詩3903-10-14
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置き場- たもつ自由詩1803-9-30
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フレグランス・アットマーク・ノット・シナプス- 黒川排除 ...自由詩5*03-9-19
プリン- たもつ自由詩6*03-9-16
ただ書き殴ってみた独白- 佐々宝砂自由詩203-8-28
一枚の絵- たもつ自由詩303-8-26
さよなら- たもつ自由詩203-8-26
偽りの神- kakashi自由詩203-8-25
彼女の歌- 栗田小雪自由詩403-8-21
炒めた玉ねぎは涙の味がするのだ- たもつ自由詩403-8-18
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たわし- たもつ自由詩603-8-11
冷たい- 暗闇れも ...自由詩303-8-7
唐紅呉小路- ねなぎ自由詩103-8-6
夏の音- たもつ自由詩503-8-1
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つぐなってつぐなって- 示唆ウゲ ...自由詩203-8-1
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梅雨入り- たもつ自由詩303-7-25
生きていくこと- たもつ自由詩1003-7-23
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- たもつ自由詩703-7-11
赤と黒のランドセル- 山本リョ ...自由詩103-7-11
時代- たもつ自由詩1703-7-11
ペペロンチーノ- 野島せり ...自由詩803-7-10
『アナタ_ハ_ト_サメマシタ?』- 川村 透自由詩403-7-10
暑い日の午後は猫につきあうのも悪くない- 野島せり ...自由詩103-7-9
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