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丸い皿は丸く 四角い皿は四角く洗えと言われた
白い皿は白く
深緑の皿は深く深く果てしなく緑に洗えとも言われた
少しも汚れていない水盤のような皿たちに
水流をあてると
どの皿も垂直にしか洗 ....
しじまという名の少女がいた
「しじまです」という自己紹介の後の沈黙に慣れている顔だった
この名は代々受け継がれていると言った
姓ではなく名の力を継ぐのだと
数年後
高名な画家が彼女をモ ....
ある日アヒルの王子様がやってきて
結婚してやってもいいけどなどと言ってきた
でも待機児童問題が、と言うと
ガアガア鳴き始めたので
彼には彼の人生をお尻プリプリ歩んでもらう
瓶ビールに ....
夜通し
狭くて暗い
空飛ぶ輸送機に乗って
発着場まで
みんな順番待ち
大人しくして黙って
雪の降る静かな朝に
古い鞄に必要なものだけ入れて
お弁当は少し
おやつは沢山
あげたい ....
約束に約5分遅れる
シロップロックアップサイドで会う
こめかみ
みだりに髪
かみしめる一言
会いたかった……
すうーっと楽になる午後だ
この緑色したミントの束で叩けば
色んな音がし ....
とうとう名を知らないままその人はいなくなった
知る機会は色々あったのだが
誰かが呼びかけるのを
耳にしてもすぐ忘れて
次があるしと思っていたが
次はなかった
寡黙なその人は昏い目をして ....
夜のとばりをバリバリとかじり
新しい鳥が生まれる
生まれながらにして重要
で不確かな自由を継承
ピカピカの街の看板に降り立つ
翼で指図する
お前はあっちでお前はあそこ
立っていればそのう ....
空に湖のある場所に引っ越してから
薔薇は世話が大変だと知った
この土地は気にいるかな君は雨が好きだから
素直な枝と同じに左右に分かれる道があった
僕たちはやがてはなればなれになり
優しく ....
コインランドリーの特徴的な匂いが彼の持ち味。
君は綺麗だとは言うものの斜め後方から。
日曜日の午後はいつも小雨の降る街で手を繋ぐの。
そんな決まった天候のある街などないと言う常識人。
あの人は ....
月があるから地球はまだいい星
ビニールで包んだプレゼント丸見え
川があっちからこっちへ流れてく
星は動いてるんだろうけど分からん
太陽当たり前過 ....
秋の雨が窓を打つ
静かな音の中
君の寝顔を間近で見ていた
冬の厳しさがすぐそこにあり
空気は冷たく
一向に縮まらない距離に悩んでいた
近付けば逃げるのに
留まると残念そうな顔なのは何故
....
随分と明け暮れた
袖が長くなった
言葉は短く
体毛は薄く白く
はかないものに近づいていく
そんな母に高齢の魔女たちが詰め寄り
うらみつらみの思い出話に花は咲かずに散りしきる
というよ ....
そうやっていつも気づかないふりで逃げる
上手く逃げたと思っていても
いつかは対峙する時が来るものだ
ひとり
佇んでいたプールサイドは
夏の光に汚れて立つのがやっとだった
きみが
手のひら ....
一段下がったこの一行目を歩くみちゆき
二行目には何かの展開が来るはずで
三行目ははなから期待してなかったけど
四行目の隣に
かわいらしい花が咲いている
のを見ていたら六行目に ....
いつしか、
日は暮れていて足元は寒くなった
ももに置いた手は静かに落ちた
しばらく眠っていたらしく
目の前で遊んでいた子たちも
いなかった
こうして一人の時間が増えたかわりに
雨や落 ....
朧月夜さんのふるるさんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
丸い皿は丸く
-
ふるる
自由詩
7*
24-3-19
しじま
-
ふるる
自由詩
4*
24-3-19
誰か
-
ふるる
自由詩
9*
23-9-22
夜明け
-
ふるる
自由詩
7*
22-12-22
シロップロックアップサイド
-
ふるる
自由詩
3*
22-9-3
あの人
-
ふるる
自由詩
8
22-8-24
別れのために
-
ふるる
自由詩
8*
22-2-21
空に湖のある
-
ふるる
自由詩
6*
22-2-3
写真
-
ふるる
自由詩
5*
21-11-30
ムンク
-
ふるる
川柳
3*
21-11-28
記憶の部屋
-
ふるる
自由詩
10*
21-11-22
財産
-
ふるる
自由詩
6*
21-11-13
夏声
-
ふるる
自由詩
8*
21-9-14
みちゆき(ブラウザにより意味不明になりますすみません)
-
ふるる
自由詩
7*
21-7-20
栗のスープ
-
ふるる
自由詩
9
20-11-14
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