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疑い始めて聴き流してた
音がくれる歓びや哀しみが
どんな曲でさえ心を離れて
戻らない旅を続けるのなら
カレンダーの左端の箱に
生ゴミを捨てる怠け者では
宝物を置く場所も分からずに
ク ....
点線のように
切り取られない
その形をまだ
誰も知らないの
下書きみたいな
心をはみ出し
飛び回る日は
また別行動だ
何よりも高い
場所から見ている
小さな買い物
大 ....
僕たちの影を
ひとつにしようと
月が動いた日
星が泣いた夜
まつ毛のお皿に
乗せる料理を
唇の先で
運んで行こうよ
割れても良いのさ
舐めて返したい
接着剤のような
....
飲み切れなくなった
ジンジャーエール
心には屋根が
あると知ったから
もったいないけど
流してみようか
海は誰も
いない方が綺麗で
炭酸の泡に
傾ける音を
波だと思って
....
大根は足で
白菜は体
生まれて間もなく
捨てられた子供
口があったなら
哀しみの言葉
誰よりも早く
覚えたのでしょう
陽の当たる場所に
いられる命が
人と同じように
....
ぶどうの粒を
潰して戻らない
それは昨日の
命の音だけが
弾けて飛んでく
種みたいな夢
指の真ん中で
舐めて笑った
転がるうちに
皮を脱いだのなら
振り返るなよ
きっ ....
もしもこの雨が
痛みを強くする
ものだとしても
ブラックコーヒー
苦くシメた胸
盾になるような
武器が欲しかった
ひとりでは寂しい
電車の中で
窓と巡るのは
四角い思いさ
....
誰かがいて
誰もがいなかった
隠れんぼのように
取り残された
神社の鳥居に
ブランコはない
バチが当たるのか
風が当たるのか
日常のノイズ
白く飛ばした
青春はまだ
....