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 落ちていった……ビルの底に。光は星から降り注ぐ、気泡のように溶けていく月を後に残して。……星から光は降り注ぐ、見上げる目に刺さる、一つの痛みとして。落ちていったのは、ビルの底に、人の形としてある影と ....   I

そよかぜがふく

冬のちいさなすきま

まわりでは雨がふっている

かさをわすれたわという


  II

4色のセレナード

1つめはレモンいろの雲

2 ....
 青菜摘みの乙女の墓は、ただの土くれの土饅頭で、その骨さえも焼かれなかったかもしれない。青菜摘みの乙女の墓は、ただの透明な空隙で、訪れる者さえもやがていなくなった。青菜摘みの乙女は、霊に囚われたまま死 ....  落ち葉を探して、歩いて行こう。落ち葉は桜が良い。桜の落ち葉は、花よりも美しい。落ち葉を探して歩いて行きましょう。希望は常に彼方にある。遠くにある虹が大きく、近くにある虹は小さいように、希望はいつでも ....      じてんしゃのペダルを
    1かいてんさせたら、
   はんどるをクルっとまわすの。
  かてぽんとおとをたてて、
 すたんどをけったら、
みなとにむかってこぎだして。
都市のすきまかぜ
 吹きこんだはざまから
 
 顔をだすのは、
あなたと小鳥。
また、一つのことが終わり
また、一つのことが始まる

終わらない人生のように、それは終わらない
また、くりかえす……

命をつなぐ糸のように
私のつかんでいる一本の想い。

そこから ....
花園は雨に憂えている。その{ルビ間=なか}を、
 ミツバチが叫びつつ、跳ねめぐっている。
幾百もの花が、その実をちらしている。
 地は、しゃがれ声とともに水をながす。

湖は{ルビ水煙=けむ ....
太陽。日ざし。朝。鳥の声。鳥の姿。新聞配達のオートバイ。園児達。お母さんが主婦に帰る。郵便配達のオートバイ。宅配のトラック。昼休みの鐘。木々のざわめき。帰宅する学生。さよならの挨拶。夕暮れ。夕食とその .... 雨音ひとつ、ふたつ、ノイズのようで、
ふっているのかしら、
降っていないのかしら。
 
雨音ひとつ、ふたつ、シャコンヌみたいに、
ひらけば、触れられる、
窓のそと。
 
雨音、ひとつ、 ....
かれん。もくせいのはながさいたの。
かれん。ちいさなゆきのかけらだわ。

かれん。せっぺんのようにちらして。
かれん。ひくいしろいひざしのなか、

かれん。かたちとかげがとけたんだ。
か ....
ティーカップには、なんだかしらない花模様が描かれていて。
そっとつつんでわたしは手のひらを温める。
まるまったモードでロールケーキ食べたら、ひとりで眠る。
バイバイ、ディア・モード。
戸棚にクリスティン。
 
チュリーップのマリーメイアは、
野原で{ルビ潮=うしお}の夢をみてうたっていた……
つきなみさんがいちごけーき食べたい
つきなみさんのつきなみないちごジャム。
あ……
つきなみさんのつきなみなかたおもい。
日比津 開さんのおぼろんさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜警- おぼろん自由詩3*19-11-12
solfege- おぼろん自由詩7*19-11-9
青菜摘みの乙女- おぼろん自由詩3*19-11-7
落ち葉- おぼろん自由詩10*19-11-2
behaviour- おぼろん自由詩6*19-10-26
behaviour- おぼろん自由詩6*19-10-25
無題- おぼろん自由詩4*19-10-24
sonnet(雨の日)- おぼろん自由詩5*19-10-21
ゆっくりとした主題の急速な展開- おぼろん自由詩8*19-10-19
passacaglia- おぼろん自由詩4*19-10-18
etude- おぼろん自由詩9*19-10-16
teacup- おぼろん自由詩7*19-10-15
mode- おぼろん自由詩2*19-10-15
Kristen- おぼろん自由詩4*19-10-14
how_far_from'a_bit- おぼろん自由詩3*19-10-14

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