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目の前が
桜の花びらに
埋め尽くされていたとき
きれいだった

若葉がちらちら
顔を出して
蕊だけが残った枝は
好きになれなかった

春のはじめの
端っこの方だけ
少し彩っては ....
彼岸花の熱に服を焦がされ
黒と茶のまだらになった
最初は白いシャツだったのに
空は膨張し雲は引きちぎられていく

喉の奥がいがいがする
息も唾液も通らない
秘密の部屋で
黄色く発酵して ....
手のひらにすっぽり
おさまった石
しばらく握りしめていた
握るものがあるだけで
力をぐっと込められた

あなたに渡すと
温かいと言う
返してもらうと
たしかに温かい

わたしの手 ....
TwoRiversさんの木屋 亞万さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
chill- 木屋 亞 ...自由詩4*23-4-16
- 木屋 亞 ...自由詩4*22-10-8
手のひらの石- 木屋 亞 ...自由詩4*21-12-21

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