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金曜の夜には
花を買って来て
ほんの数本でいいけれど
いまの季節だったらそうね
ミモザだとなおのこと嬉しいかな
ワインもスイーツもいらないし
おめかしもしなくていいけれど
一人が嫌なんじ ....
こんな日に海風に吹かれたら
寒いことこの上ないだろうとは思いつつ
それでも大海原を眺めたいと
願ってしまうのは
水分が不足しているからだろうか
または青が欲しいのか
波の音が聴きたいだけか ....
手の甲に痣ができた
どこにぶつけた訳でもないのに
赤紫のそれが鮮明に色を放っている
そして不安を覚える
夢見心地に徘徊しているのではないかと
月も星も輝くことのない暗い空の下を
どれほど歩 ....
金曜日の夜は心が躍る
明日と明後日がお休みだからという理由ではなく
金曜日というその響きが魅力的に聞こえる
金星も金木犀も
近未来も禁固刑も
金閣寺も錦華鳥も
金魚も禁猟区も
同じような ....
背伸びがしたい
若くもないけれど
アピールでもないけれど
頑張ってみたい訳でもないのだけれど
背伸びがしたい
無理したいのでもない
あとちょっとで手が届くとは思っていない
自信だ ....
雨の滴が欲しい
しばらく見ていない
しばらく打たれていない
乾いた心を潤して
満たして欲しい
意味はなくていい
ただなにかを詰め込んでいたい
いまはそれだけでいい
ただそれだけでいい
....
ふうと息をつく
青空の下
草むらの上
砂の城を向こうに
ため息ではなく
影を探す
動き出しそうな遊具が
無表情に輝く
土曜日の朝が終わる
肘が曲がらない
腕を伸ばしたいのに
天へと向かって
小指はしっかりと
爪の先まで伸び切って
攣りそうなくらい
震えだしそうなそれは
曲げられない肘を責めたい
TwoRiversさんの坂本瞳子さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
わがままかしら
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坂本瞳子
自由詩
3*
22-3-4
海よ
-
坂本瞳子
自由詩
6*
22-1-13
痣ができた
-
坂本瞳子
自由詩
3*
21-11-2
金曜日の夜は
-
坂本瞳子
自由詩
2*
21-10-29
背伸びがしたい
-
坂本瞳子
自由詩
2*
21-10-27
雨だれ
-
坂本瞳子
自由詩
2
21-9-25
公園の風景
-
坂本瞳子
自由詩
6
21-9-25
曲げられた肘は
-
坂本瞳子
自由詩
2
21-9-22
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