すべてのおすすめ
天使たちは陰口が大好き
馴れ合いだらけの花園で
互いに褒め合う仲良しごっこ
そして気が向けば誰かを貶める
あの人は私を傷つけたの
私は可哀想な被害者なの
だからみんなで取り囲み
羽根 ....
何もかもが逆さまの世界に行きたい
そこでの私は美しく賢く話上手で
誰からも愛されるはずだから
全てが今と逆さまの世界に行きたい
だけど夜の鳥がそれを否定する
耳障りな声で鳴いた後に告げる ....
しにたい
しにたくない
しぬしかない
花占いのように繰り返される
私を内側から溶かす呪文
唱えるたびに増えていく
細くて長くて赤いライン
決して消えない心の傷が
刻印と ....
アタシが死んでしまったら
天国なのかな地獄かな
それとも生きてる時みたく
中途半端に彷徨うのかな
朝の光に追い立てられて
真昼の街を漂って
夕暮れ時の原っぱで
血塗れの空を見るのかな ....
満開の桜の下に集う人々は
静脈のように透き通っている
花曇りの午後に風が吹いて
柔らかい水のような眠りを誘う
穏やかに笑う彼らの腕時計は
それぞれの時刻で停止している
目的も意味もそっ ....
あなたは少しだけ震える声で
言葉を世界へ解き放っていく
それは遠い未来の記憶だ
空のこと、風のこと、涙のこと
夕焼けのこと、無くした恋のこと
あなたが生まれた朝のことだ
そんなことは無 ....
巣から落ちて干涸らびた雛鳥の
虚ろな目が空を見ている
とっても綺麗だから
イヤリングにしたくなるね
ねえ、そんなに見つめても
決して辿り着けないよ?
それとも小さな魂だけは
この惨い ....