海老とか虫が宇宙人だったとしたら

もはや彼らは

地球侵略になんとなく失敗している


だいたい地球にとっての人間なんてものも

失敗作であることはあきらかだ

失敗ぐらいでは ....
もういいよ
帰ろうよ

私たちは
あまりにも それぞれが
理由を愛しすぎて
変わらないものを
予定調和の規則を
もうもたれないのだ

もういいよ
帰ろうよ

私が あまりに速 ....
【虹色の白鳥】

遠い海に、虹色の白鳥がいるという
羽はとろけるようにやわらかく
飛ぶようにはつくられていない

青い夜を泳ぎつづけて
ああ、まるでひとりぽっち
そういう思いに羽が沈み ....
しにたい

しにたくない

しぬしかない

花占いのように繰り返される
私を内側から溶かす呪文
唱えるたびに増えていく
細くて長くて赤いライン

決して消えない心の傷が
刻印と ....
神さまは
叶わない愛なんて知らないって言ってた

幻の夜、
カフスボタンの別れて落ちた砂浜に
砂の城がまだ崩れ切ってはいなかった

知ってる

紫の夜空に浮かぶ
白い雲が
地上に ....
夜になると

いちにち恋をひとつ

棄てようと思って

田んぼの畦道で夜風に

洗われています

やることがほかにないから

しかたがないのです



ここ ....
船はいつものように鎖でつながれるだろう

青い月あかりが尖った夜の冷たさで
恋人たちを未来へと追い立てるだろう

ビルの上を飛ぶアホウドリの
啼き声がなにを求めているのか
大空を ....
響きが立つ
 色彩が立つ
  輪郭が立つ
   知覚が立つ
広がる意識 何処までも

壁が近い
浮き上がり
近い壁
くっきりと
像を結ぶ
私は喜びに満たされ
壁の響きを聴く
 ....
街からゴミ箱が無くなった

公園の土管が消えた

しじまばかりが拡がる住宅街

子供達の声が聞こえない
子供達はどこに行ったのか

缶蹴りも無くなった
ドロケンも必要なく
鬼ごっ ....
公園のベンチで寝ている女を

小学校三年生の女の子は汚いと言う

ずっとそう教えられて来たから

口をとんがらせて泣きそうになって

汚い汚いとかん高い気分が滅入る大声で叫ぶ ....
モーテルの階段で呼びとめられて
マニキュアを塗ってもらった

「目立たないから、バレないって」
そう笑って彼女はウィンクする

ピンクに光る爪が
あまりにきれいだったから

120分 ....
  
  
  
  雨が、やんだ。
  
  
  傘が要るねと
  
  
  足元に生まれた、真っ黒な影が笑う。
  
  
  
  
  
{引用=(*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に .... そんな日常なんてと
彼女はいうけれど
じっさいのところ

甘いビニールの匂いがする
黄色いラバーダックが
キッチン洗い場で
逆さになって溺れている

小さな白いビー玉みたいに
勢い ....
久々に訪れた病院の園庭は、
十数本の桜の木が
無数の赤い蕾を膨らませていた。 

その生命力は、
春の大気に漲り震え
園庭という枠を獰猛に
突き破っていく不穏さを含んでいた。

膨ら ....
はるかぜの
はるか野山に吹くときの
おなじチカラでビル風は吹く

笑う声
じっとして聴く月を見て
ウサギの声ってブタ猫のよう?

ゆうれいの
フリをしている月を見る
指さし、し ....
はるのいろが
のはらをそめて
きれいだね

ぼんやりかすんだくうきに
ひかりがきらきらちらばつて
きれいだね

ひとびとは みな
やはらかいいろの
そらをながめてゐる
 ....
騒乱騒乱、
光の洪水だ
爆発的な消尽、
圧倒的な光の洪水だ

浴びる、浴びる、浴びる
(白い巨鳥が空を行く)

ひたすらに進み
ひたすらに跪き
今、生きる
この渦巻く真昼の界
 ....
日々の生活の中で、罪人は
激情の愛を受け止められる
二枚目の男前の細マッチョ

グロリアの青春
グローリア イン エクセルシス デオ

高らかに歌い
家に帰ったら
罪人呼ばわり

 ....
なんという空の色

この色は
カメラには映らない

昭和の町の
ミニチュアのような

ただただ懐かしく
暖かく淡い

雨の色よ
迎えに来てください
{ルビ鴇=とき}色の雨が降る春先に

私は待っているのです
私の胸にはその約束が
したためられていますから
鴇色の雨がふる春先に
迎えに行きますと

いつ 誰がし ....
一雨毎に深まりゆく
この春日に佇んで
私は浅く息を継ぐ
虚脱の朝に不安な昼に
剥ぎ取られてしまった色を探し

記憶の奥の入学式
通り過ぎてく畑の野草
お母様と手を繋ぎ
降っていた降っ ....
この忌々しい
憎しみに満ちた
いつも苛立っている
人生を棄てたい夜もある。

そっと、だ。

人も、仔猫も、眠るコタツで
ここからはじまる春の風に寂しさが
青ざめていくのだと ....
静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ

宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時を刻み
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する

静けさ 奥 ....
雲に

貝殻の内側みたいな光の

虹が

なんど見ても映っている

なぜ


初心を忘れてしまいそうになるくらいの

たくさんの金が毎月入ってきている

服や靴、食事やタ ....
終わりの始まりは
10歳になった猟師の息子が
父親の古いライフルで
森の木の枝のフクロウを
撃ち抜いた時だった

息子は父親を振り返り
やったと笑い
獲物から最後まで目を離すん ....
薄暗い影の縁に
取り込まれて
居た、
なんだったかな
何処だったかな
宇宙の窪みに
休らって
然るべき場所に確保され
ふんわりと明るみ目覚めた
午前二時半

薄暗い影の縁に
わ ....
雨音は
考える時を与え
立ち止まる街の
空気を洗う

映画館で投げた
ポップコーンや
最後まで
続かなかった言葉に

もう一度はない
そういう覚悟で
この瞬間を
生きているの ....
だれや!?
チコタン殺したのんだれや!?
ぼくのチコタン殺したのんだれや!?
ぼくのおよめさん殺したのんだれや!?
だれや だれや!?
だれや だれや だれや!?
だれや だれや だ ....
なぜだろう?
私たちがこの震源地の真上に建物を築くのは
今日にもすべてが無になると知っているのに

それでも築き続けるのはきっと
愛しい人達と迎える
ブルーアワーの朝だけは永遠と思うから
ルラさんのおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海老と宇宙- 函館ドラ ...自由詩419-6-9
むなしさ- Giovanni自由詩11*19-6-8
虹色の白鳥- 印あかり自由詩16*19-6-7
廃園の子どもたち- もとこ自由詩1019-5-11
叶わない愛なんて知らない(カフスボタンが落ちた砂浜で)- 秋葉竹自由詩919-4-25
せんたく- 秋葉竹自由詩819-4-3
春の花の夢見- 秋葉竹自由詩819-3-26
開く宇宙(改訂)- ひだかた ...自由詩419-3-23
街からゴミ箱が無くなった- 足立らど ...自由詩6*19-3-23
3月の終わりに- 秋葉竹自由詩719-3-23
pale_pink- mizunomadoka自由詩519-3-22
【_傘_】- 豊嶋祐匠自由詩4*19-3-22
旧作アーカイブ2(二〇一六年一月)- 石村自由詩13*19-3-18
青色吐息の彼女の日常- 秋葉竹自由詩719-3-17
園庭にて- ひだかた ...自由詩10*19-3-16
しんげつ、しんげつ、- 秋葉竹短歌319-3-16
早春- 石村自由詩9*19-3-14
walk・on_8_今、生きる- ひだかた ...自由詩519-3-13
●_LiSAの罪人を聴きながら_●- 足立らど ...自由詩2*19-3-9
記憶に降る雨- ガト自由詩4*19-3-9
やわらかな約束- 塔野夏子自由詩3*19-3-9
この春日に(改訂)- ひだかた ...自由詩319-3-9
ありえない、くそったれの夜にも- 秋葉竹自由詩1219-3-7
春の雨- ひだかた ...自由詩919-3-4
虹と初心- ペペロ自由詩719-2-25
owl- mizunomadoka自由詩819-2-25
夢の底(改訂)- ひだかた ...自由詩619-2-24
代謝- ミナト ...自由詩419-2-24
●__詩学/言葉を紡ぐ作業の過程の中で__●ネット詩の基礎- 足立らど ...自由詩319-2-24
家を建てる- フリーダ ...自由詩219-2-24

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