すべてのおすすめ
朝に、
流動する微細に
粘りつく
巨大な
極彩色の
おもちゃ箱
ひっくり返す
アパートの部屋、外に出れば
無意味の大河流れ
時間を引き裂き響かせ
そらはあいかわ ....
この夜、この時
鮮明、際立ち
あるもの
ひびくもの
それぞれ
そこここに
在る
名指される以前、
それぞれの位置に
落ち着き静まり
それぞれの
在るという
意味なき ....
すみわたる水色
アルルの跳ね橋
輪はひろがってひろがって
川面に輪は
波打ちながら広がって
すべて一体に自ら保ち
水色、降って
降り注ぎ
わたしはいるよ、
ここにいる
....
青空が広がり
底無しの彼方が口を開く
眩暈する、
シンギュラリティが地平に
(ああ、右手の老婆と左手の子供
ハンドルをどちらかに切らなければならないとしたら?)
海百合が揺れ
....
僕達は此処にいる
この川に隔てられ
君と僕、大空の下
絶え間なく落ち続ける
洋上で過ごすように日がな一日
此処で待ち続け絶えず思い出し損ねる
なぜ僕達はやって来たのか
なぜ僕達は此処 ....
冬晴れの
青空を臨む
まったく異質の感性を持ち
私たちは向かい合う
やがて
岸辺で合流し
出帆する
誰もいない
未知の地平へ向け
巨大な富士の赤銅が
漆黒の地平に浮き上がる
....
太古の記憶、血の匂い
奥まる闇の、光のなか
私は浴びる、その血潮
とこしえへ、とこしえへと回帰する
渇望がある、満たされぬ
孤独を貫く、深淵の自我
....
全てが終わり
全てを失い
命は保たれ
風が吹き
この静けさのなか、
この透明のなか、
私は深い井戸の底に居て
寒さと闇に震えながら
一日に一度の来光の
その瞬間を待っている ....
この夜陰、
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている
境界の門が開く、その時に
意識は異界の木霊に ....
不条理な場面に引っ掛けられ
怒りに駆られ足掻いたら
余計不条理な沼に引き摺り込まれた
泥沼、ドツボというやつだ
晴れない濡れ衣を着せられて
反射的に手を出して
いつも馬鹿を見るのはこの自分 ....
久々に訪れた病院の園庭は、
十数本の桜の木が
無数の赤い蕾を膨らませていた。
その生命力は、
春の大気に漲り震え
園庭という枠を獰猛に
突き破っていく不穏さを含んでいた。
膨ら ....
秋の夜に
煌々と浮かぶ半月は
闇に艶めく大地のあちこち
銀の涙を溢しながら
陶然として傾いていく
わたしは寝床でゆっくりと
その推移を辿りながら
迫り来る世界の無表情に
今夜もやっ ....
足立らどみさんのひだかたけしさんおすすめリスト
(42)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
おもちゃ箱
-
ひだかた ...
自由詩
8
23-1-13
夜想8
-
ひだかた ...
自由詩
3
23-1-8
ゴッホの水色
-
ひだかた ...
自由詩
6*
22-10-25
謹賀新年、おめでとう(一つの見取り図)
-
ひだかた ...
自由詩
9*
22-1-1
この川のほとりで
-
ひだかた ...
自由詩
9
21-12-29
青空とわたし
-
ひだかた ...
自由詩
5
21-12-28
夜想
-
ひだかた ...
自由詩
3
21-11-8
恩寵
-
ひだかた ...
自由詩
5
21-7-1
境界域
-
ひだかた ...
自由詩
4
21-4-25
トラブル
-
ひだかた ...
自由詩
3
20-7-11
園庭にて
-
ひだかた ...
自由詩
10*
19-3-16
半月とのっぺらぼう
-
ひだかた ...
自由詩
6*
18-11-17
1
2
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する